書評 連合赤軍27年目の証言 女性革命家たちの生涯 日本の右翼と左翼 他

By | 2016年10月6日

目次

連合赤軍27年目の証言 植垣康博
新左翼とは何だったのか 荒岱介
日本の右翼と左翼―テロ、クーデター、暴力革命、内ゲバ…その“思想”と“行動”のすべて!!
女性革命家たちの生涯 広井暢子

連合赤軍27年目の証言 植垣 康博

刑務所出所後のインタビューと刑務所からの手紙の掲載なのですが、非常に深い内容に思えました。

著者は「あさま山荘」事件などの共産主義内ゲバリンチ殺人などの刑罰によって二十数年も外界との接触を経たれていたため、肉体は中年でありながら精神はあたかも事件当時のままの如くの革命青年であったりします。

それらが獄中での思索や、獄中の新聞で知る時事事件などを当時のままの革命青年の思想によって記述している部分が非常に新鮮に思えます。もっとも、これは私の年齢であるがゆえにそう思えるのであって、当時の事をリアルタイムで知る人物にとっては世間知らずの青臭い感性なのかもしれませんが…。

本書で記述される出来事は極々平凡なものなのですが、それらを感性による記述によって別角度からの思想の手掛かりを与える一冊と言えます。


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新左翼とは何だったのか 荒 岱介

「左側」の解説書としては群を抜く出来、といえる一冊です。新左翼の誕生から現在に至るまで、彼らの思考と行動を俯瞰的に記述しています。また、著者自身が新左翼活動家であったため、実践的な活動を通しての新左翼的思想の限界などについても冷静に分析されています。

なぜ新左翼は大学自治会や労働組合の実効的支配を行うか、なぜ現在でも新左翼勢力が数千人規模のデモを行う事が気出来るのか、という点は非常に興味深く読む事がきでました。(理由はここでは書きませんが…。)

現時点で新左翼勢力をアウトライン的に知る為には最良の一冊だといえます。

日本の右翼と左翼―テロ、クーデター、暴力革命、内ゲバ …その“思想”と“行動”のすべて!!

この手のムックには粗製濫造されたものも多く、余り期待はしていなかったのですが、かなりきちんと作られた一冊です。難を言うとすれば各項目の絶対的な説明量が足りぬ事も事実ですが、左右両派のアウトラインを知り、思考の材料とするには問題ないレベルであると思います。深い部分は本書に載っている人物であれば多くの著書が出ているのでそれを読めば良い事で。

どうでも良いのですが、日本赤軍の重信房子ってむかしはかなりの美人だったのですね…。


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女性革命家たちの生涯 広井 暢子

日本共産党の女性「革命家」たちの生涯。今は日共は革命と言うフレーズ自体を使いませんね。

厳密に言うならば共産主義と革命は切っても切り離せない関係の筈なのですが。

内容については共産党が自画自賛を前提に入れた上での彼女たちの「闘争」です。内容は共産党のイデオロギーメインの話になってしまうので私は賛成できませんが。まあ、共産党はそれ単体で「世界」を構築していますので、その「世界」を垣間見る、という意味の話としては面白い部分もありました。


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