リベラルが批判的に読む右派書籍の書評 その2

By | 2016年9月30日

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この国を、なぜ、愛せないのか~論戦2006 櫻井 よしこ

Q この国を、なぜ、愛せないのか

A お偉い方がこの本の論調以下だからです

確かに、良い事も書いています。特に北朝鮮、中国、ロシヤに関しては辛辣な物言いで、溜飲を下げさせる部分もあります。

しかし、その割には問題の根本たる現在の政治屋の事や若者の就労環境、政治腐敗などは全く書いていません。それはそれは見事なくらいにスルーしています。さすが名だたる著者だけあって、その論調においてのスルーの仕方に不自然さは微塵もありませんが、明らかに言論を選択していることは目次を見ただけでもありありと理解できます。

こんな文章を精神論と言うのでしょう。精神論で物事が良くなるのであれば日本は先の大戦で米英に大勝していたことでしょう。

正直な話、読む価値を殆ど見出すことが出来ませんでした。近視眼的な論調が大半を占め、考察も浅いです。理想論は結構ですが、今この国で厳然として起きている人為的な問題を直視しない理想論など何の存在意味もありません。

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下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち 内田 樹

途中放棄。この手の本にはつきものの事実の歪曲と無視は当然の如く行われています。

著者は大学の教員らしいのですが、学生の現状の就職状況や、大学を出た後の悲惨な社会状況を知らないのでしょうか?

それらの現状の社会要因を一切無視して理想論やノスタルジー、自己責任論を引用し、さも新事実を発見したかのように記述する事に終始しています。この手の「理想論」を読んだところで、それは「持てる側」の理論であり、彼らにとって有利な現状の押し付け的な是認以外の何物でもありません。

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下流社会 新たな階層集団の出現 三浦展

為政者にとって都合の良い思考でフィルタリングされた上での資料統計として見るべき本です。

基本的には現状の「(基本的には上から目線、右側から目線での)分析」に留まりますが、著者独特の視点によって気づかされるべき点も多くあります。 特に親の収入と子の学歴の関連などはかなり興味を惹かれました。

かなり救いの無い表現もあるので、現状に問題認識を持った上で読まないと精神的に凹む本かもしれません。

歪曲報道 高山 正之

大変「面白い」本です。

ここで言う、面白い、とは二つの意味を持ちます。

一つ目は産経新聞から見た朝日新聞、NHK、TBSの矛盾を徹底的に書き連ねている事。これは文句なく面白いです。彼らがいかに偏向報道をしているかの実例を知る事が出来ます。

二つ目は、この本自体がさもすれば「歪曲報道」と言われかねない内容を含んでいる事です。一例を挙げるならば、ホリエモンを徹底的に批判し、彼を持ち上げたメディアも論破していますが、「(ホリエモンは)私の弟です!」 と言った政治家については一言も書かれていません。

上記のような期間を罵倒しているのであれば、当然、この発言をした政治家も罵倒されて然りです。

この本は、あくまでもイデオロギーに基づいたイデオロギー批判の本として読むべき本だと思います。それがゆえにこの本の論証自体の自己矛盾すら大いに露呈しています。

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