書評 民暴の鷹 大逆のゲリラ 貧乏真髄 獄窓記 他、リベラル系書籍

By | 2016年9月12日
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目次

民暴の鷹―民事介入暴力と闘う弁護士の記録 岩村俊哉
大逆のゲリラ 荒岱介
貧乏真髄 川上卓也
獄窓記 山本譲司
書名非公表

アフィリエイトとかは貼っていませんので。いつものごとく。

民暴の鷹―民事介入暴力と闘う弁護士の記録 岩村 俊哉

良書。

暴力団の民事介入暴力への対策方法をコミックと解説で、法的観点および実効性のある手段で紹介しています。

ただ、本書にはなぜ暴力団がここまで巨大化したのか、その政治的背景は書いていませんが、実際に対応するにはこれで十二分な記述内容といえるでしょう。

人間、いつ何が起こるかわかったものではないので、知識的保険としての本書は文句無くオススメできます。

大逆のゲリラ 荒 岱介

現在は環境団体に鞍替えした過激派、極左暴力集団の元指導者の手記。

私は共産主義は絶対反対ですし、ましてやそれを暴力で実行しようなどと持っての他と考えますが、彼らが当時、何を思い、行動していたのかを書いています。まるでアクション小説のような一冊。

思想的には全く共鳴できませんが、物語として読むのであれば異常な面白さのある一冊です。

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貧乏真髄 川上 卓也

素晴らしい。

現在の大量消費社会、企業中心社会に対して

自分が貧乏に暮らすことによる無言の批判

を行っています。しかも、その貧乏を著者が楽しみ、哲学すら感じる文章です。

衣食住、家財道具、そんな日常の話題から、貧乏に生活をするということの意味まで、丁寧な文章で書かれています。

無職、フリータ、ワーキングプア、今の働き方に疑問を持っている人には文句なくオススメの一冊。

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獄窓記 山本 譲司

刑務所内部を記述した体験記としては群を抜く内容の一冊と言えます。気づいた事などを記述。

・著者は「元国会議員」である。(当然、職員は著者の再選の可能性なども考え処遇を行っていた筈)

・投獄されるきっかけである政治資金流量についての記述に曖昧な部分がある。(なぜ裁判結果をあっさりと受け入れたのか疑問が解消されない)

この本は当時マスコミに取り上げられましたが、そこでは刑務所が「身体、精神障害者の受け皿になっている」というテーマで論じられていましたが、本としての記述は、それらはもちろんの事、現在の司法制度、裁判制度に付いても含蓄深い記述が行われています。マスコミはそれらを意図的に無視しているように見えます。一体誰に配慮しているのでしょう?

本書には、やや難解な表現もあり、上記のような問題点もありますが、刑務所を通して今の社会を考えるには最良の一冊と言える事は間違いありません。

書名非公表

※書名非公表というタイトルではなく、以下のような書評であるため、関係者に配慮し著者名およびタイトルを伏せます。

あるダウン症の親御さんが書いた半自費出版の手記を読んだのですが、障害児、それも明らかに自分で生活をすることが困難な障害児の「命の大切さ」とは一体何なのでしょう。

本書ではその障害児はX才で死ぬのですが、父がXXXという社会的地位であったり、障害児の次に健常児のXの子が生まれたりして、最終的には「良い思いで」となるストーリーです。

しかし、たとえばこの障害児が成人した場合、両親は一生その障害児を介護し続けるのでしょうか?また、自分で意思を示すことも、考えることもできない障害児の人生を健常者が「生かしてあげる」事は本当に彼らにとって幸せなのでしょうか?

著者は本書で「命の大切さ」を説きます。しかし、私にとっては、それは結果論としてのノスタルジーを美化しているとしか思えませんでした。

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