正社員という地位のインフレーションの異常さ もしくは就職活動の学生に向けて

By | 2017年1月31日
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正社員は安定の雇用状態ではない

正社員になれたからといって、それが人生の成功であるとは思いません。私も企業で社員として勤めているのですが、私がこの企業に勤めて5年程度ですが、もう、かなりの人物が入れ替わっています。

あまり企業の詳細を書くのは好ましくないので詳細は書きませんが、ともかく私の周りにいる数人を除いて多くの社員がほぼ入れ替わっています。

それは十二分にブラック企業の証明となるかもしれませんが、また同じように正社員になったとしても、それは全くの身分の安定ではない、ということです。

たとえ正社員で3年努めようと、期間限定社員で3年勤めようと、それは3年間勤めたという事は全く同じなのですから。場合によっては期間限定社員の方が給料が高いとことすらあります。

そもそも、期間限定社員の大幅な増加や、正社員の離職率の高さ、そういったものは全て退廃する社会に他ならないのですけど。

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バブル期までの雇用状態について

1990年代前半ぐらい、バブル崩壊までは企業に入るのはイコールで正社員になるとほぼ等しいものがありました。

特にそれは4年制大学を出た場合は、ほぼ正社員として勤めることが確定していたという状況です。

例えばライターなどをしたいがためにフリーターでその間食いつなぐ、などの特殊なパターンはありましたが、基本的には大学を出れば正社員になるという雇用が一般化していました。

その後のバブル崩壊による景気の低迷、そして小泉政権による製造業への派遣解禁などによって、正社員の地位のインフレが起きました。小泉構造改革で言われた事によれば、「規制緩和をすることによって雇用が生まれる」とのお題目が垂れ流されましたが、現実はどうでしょうか。

現在、雇用は若干回復している、などと言われますが、それは非正規の期間限定や、バイトにすぎません。

バブル景気以降、失われた正社員の雇用、それは結婚や子供を産むための安定、現在の少子化問題に対する発端がそこにあったにもかかわらず、それを直視していない現状があります。

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学生の就職活動、という退廃する社会

今、大学4年生の就職活動就活などと言われていますが、本来そのような事をしなければならないこと自体がおかしな状態です。もちろん一定程度の就職活動とはいかなる時代にもありましたが。

しかし、自分の学業を圧迫するレベルの就職活動っていったい何でしょうか。まさに本末転倒です。大学などと言わず、就職予備校と名前を変えてしまうべきです。

現在の就職活動は正社員という人参を与え、そこにイエスマンを大量投入するというパターンです。そして責任が必要ではない現場は派遣や期間社員で賄うというそんな経営者にとってはパラダイスのような現状となっています。

しかも、電通に見るように、過労自殺をさせても「書類送検」。自称とはいえ「先進国」の看板など下ろした方が良いでしょう。

正社員を当たり前にし、一時的雇用に適正賃金を

正社員が当たり前社会に戻すべきではないのでしょうか。

海外、特にヨーロッパでは次のような考え方があります。

派遣や期間限定社員とは、雇用が不安定になるのですから、その分高い給料を得るべきである

私も大いに賛同します。ところが、現在の日本の派遣労働者、期間限定社員とは、低賃金で働かせ、そして、いつでも首を切る事ができるという企業にとって非常に都合の働かせ方となっています。

正社員の地位のインフレーション

それらは全て正社員の地位のインフレーションと言える事ではないでしょうか。つまり、ある年代までは当たり前であった正社員というポジションがそれは特別なポジションとして扱われるようになり、そして特別であるが故にサービス残業ブラック企業が横行する。

もちろんそれらは全ておかしなことですが。

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就職活動中の学生に伝えたい事

今就職活動している学生は、それがおかしな事について、きちんと歴史的な認識を持って取り組んでもらいたいと思います。

今、就職活動で大変な目にあったり学生のみなさん。現在の社会状況は正常なものではありません。しかし、食っていくために就職をしなければなりません。

それでも、今の社会はおかしいとの認識を持って行動してください。

決してあなたは会社の駒ではありませんし、企業の言う事を何でも聞かないといけないということではありません。

あなたは会社を辞める権利、会社を訴える権利があるのですから。

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