2017年を振り返る、この国は衰退している、印象的な衰退事例の記録として

By | 2017年12月31日
2017-year-reflection

東芝の不正会計、神戸製鋼データ偽装に見る日本企業の衰退

日本企業の衰退が、今年はより明らかになった年ではないでしょうか。

それは東芝の不正会計における1兆円とも言われる負債、そして、三菱のジェット機、MRJにおける開発の大幅遅延、神戸製鋼所における鉄鋼材におけるデータの不正改ざん問題など、それらはこれまでの日本であれば、ありえなかったような問題を各メーカーが抱えつつあると言えるでしょう。

それはこれまでモノづくり日本と言われてきた、日本の存在意義の根幹すら揺るがしかねないような問題ですが、おそらくマスコミ等はスポンサーからのCM料金などの兼ね合いもあり、それらの問題について積極的に取り上げていないように私は感じました。

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森友学園及び加計学園問題に見る為政者への忖度

また、非常に大きな問題としては、森友学園および加計学園問題です。特にこの記事を書いている時点では、いまだに森友学園における籠池理事長夫妻は拘置所に拘束されたままです。

彼らは4ヶ月以上の拘束となります。これは明らかに彼らから問題発言をさせないための行為ではないかと疑わざるを得ません。もし、本当に全く為政者側にやましい点が無いのであれば、彼らを拘束する必要などどこにもありません。

国の為政者に対する忖度、また、為政者の法律の恣意的な解釈が明らかになった問題として、森加計学園、加計学園問題があるのではないでしょうか。

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国民は選択を放棄し、現状維持を選択した総選挙

しかしながら森友学園問題、加計学園問題が生じていた最中に行われた総選挙において国民は為政者の政権の維持を選択しました。

もちろん、そこには民進党における前原氏の致命的な選択の誤りがあった事も事実ですし、また、「希望の党」による野党の分断工作があった事も確かでしょう。

しかし、有権者もしくは与党の組織票は、これまでの政治路線を肯定し、そして、彼らに現状維持を求めたのです。

それは国民の意識そのものの劣化について歯止めがかからない事の裏返しかも知れません。

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現場レベルでの人材不足の明確化。

為政者達は、「景気が良くなったから人材が不足している」との詭弁を垂れ流しますが、私はその考え方は明らかに間違っていると思います。

つまり、労働力人口が絶対的に不足している、その原因とは2000年代前半における派遣労働の大幅な解禁などによって、労働力の再生産ができなくなった事による問題が顕著化してきた事に他ならないと私は考えています。

実はこれは私の勤める企業でも臨時スタッフの不足が生じているため、他人事ではありません。それらの問題は現時点では何とか対応しているのですが、おそらく来年はよりひどい状態になるのでしょう。

2018年の展望

2018年に何か良い事が起こるか、と問われると私は全くそんな事はないと思います。

団塊の世代をこれまで延長雇用してきた事による人材不足の問題の矮小化が立ち行かなくなる事により人手不足は深刻化し、一方では期間従業員の5年以上の雇用による雇用の常用化を避けるため、彼らを2018年に解雇することによる人材の提供による、奇妙なバランス求人倍率の拮抗が一時的に行われるかも知れません。

しかし、全体的には社会が少子高齢化し、活力が失われ、社会はよりつまらなく、より面白みのない、そして、よりいかがわしい輩の闊歩する社会になっていくのでしょう。

おまけ

あくまでも「おまけ」ですが、もしかすると私は2018年にかなり大きな変化が起きるかも知れません。

それについて何が起こるのか事を、ブログでいちいち書くつもりは今のところはありませんが、いかなる状況にあっても、おおむね一日一本ブログを書くことは私のライフワークとして継続したいと考えています。

また、それらの変化の状況について、状況を推定されない程度には書くかも知れません。また、1日一本の枠組みを守った上で少し新しい試みなどもする事も考えています。

今日は大晦日です。今年一年、当サイト「警鐘と現象」をお読み頂き本当にありがとうございました。また、来年もお読みいただければと思います。

それでは皆様良いお年を。

 

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