2020年東京オリンピックに見る精神的発展途上国としての日本

By | 2017年7月26日
2020-olympics-unnecessary

箱モノをここぞとばかりに作る日本の未成熟さ

オリンピックが決まった瞬間に嬉しそうにハコモノを多数作っていますね。

確かにそれが50年前のオリンピックであれば、まだ敗戦後の焼け野原からの復興間もない東京においてハコモノを作る事は理解はできますが、現在人口減少が叫ばれる中で、一体何を考えてそれらのオリンピック後にも管理費がかかるハコモノを作っているのか全く理解に苦しむ構造です。

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先のオリンピックは理解できるが

なぜ同じ都市で2回もオリンピックを開かねばならないのか。確かに戦後1964年の東京オリンピックには戦後の復興を行った事を全世界に知らしめる意味では大いに意味があったのかも知れません。

また、オリンピックを行うために、それまで都市計画がされない状態で行われてきた東京における都市整備をオリンピックに向け、一定の方向性をもたせた整備を行ったことや、新幹線などは現在の日本経済における極めて重要なインフラ設備です。

それらは当時の日本の経済的発展を象徴する大会としての東京オリンピックであり、一定程度成功したことは認めます。

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オリンピックと言う名の錦の御旗

確かにオリンピックに参加する時に、アスリート達に良い施設でスポーツに専念してもらいたい、という理屈は理解はできます。

しかし、それは単なる建前に過ぎません。本心はオリンピックと言う錦の御旗を使って、ハコモノを出すし、その建築業者から政治献金を受け取る、もしくは、その業者に役人どもが天下りをする、それらが酷く醜い思惑が透けて見えるのです。

また、ハコモノだけであれば良いですが、いわゆるところの共謀罪や、オリンピックにかこつけた監視カメラの増加などの、監視社会化が着々と進められようとしている、これはまさにオリンピックの名を借りた発展途上国もしくは、独裁国家などの手法と罵られたところでしょうがないでしょう。

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政治屋達は「箱モノ」オリンピックと化す

政治家達はスポーツで感動、スポーツによる文化発展、日本の国際的な地位向上などとうたいますが、それは全て自分達がハコモノを作るための詭弁にすぎません。

なぜ彼らが箱物を作りたがるとするのか。それは政治家、特に与党の政治家者は建設会社に大きなコネを持ちそ、それらの業種に仕事を与える事によって、政治献金の形で自分に金が入ってくるからです。

それは七建設業界からの選挙の際の表の見返り者を得るもの、つまり、政治家にとってはハコモノを作り、税金を使う事が自分の懐を潤す事、自分の次回の政治の選挙の際の票集めと、両方美味しい事になります。

無論、言うまでもなくそれらのハコモノを作るための財源とは、すなわち、国民が払った税金です。

それらのハコモノを作る税金のために我々はバカ高い税金を払わされています。また、それらのハコモノとは、オリンピックが終わった後も延々と管理費用が発生するのです。

また、いわゆるデザイン性の高い建築物は管理、メンテナンスの費用が非常にかかると言われます。たかだか2週間の運動会のために、とてつもない将来的な負担を発生するハコモノの建築に血税が投入されているのです。

一方で、それらの箱物を作る事ができる予算があるにも関わらず、生活保護受給者は水際作戦と呼ばれる不当な行政不作為によってその権利を奪われる行為は全国で多発しています。

また、サービス残業などブラック企業なども放置されたままです。それらは一見オリンピックのハコモノとは何ら関係のないように見えますが、しかし、オリンピックでそのよう、延々と血税を浪費するハコモノを作る事ができるのであれば、労働基準監督官を増やす事はいともたやすく行う事ができる事です。

逮捕権があったとしても、それを行使しない労働基準監督官など期間採用で十二分でしょう。

つまり、オリンピックの錦の御旗のもとに、我々の生活に密着した分野においては何ら対策が行われていません。それどころか財源が不足している、などと言いながら消費税を上げようとする、そのような欺瞞がありありと見えます。

オリンピックなどする社会的余裕はない

なぜ、政治家達はそのような自分達の利益だけを追い求めるような行動できるのか。

それは我々国民が政治家に対する監視機能を失っている、もしくは、政治とは、誰かが政治をくれると勘違いしている事が全ての根底にあるのかも知れません。

我々は政治家が何をしているかを監視し、政治家に我々の血税を使って働かせている、主権者意識を持つ事が今最も大切です。

目先の利権と利益を求める政治屋と、それを何ら問題として見ないこの国は精神的発展途上国と言うにふさわしいでしょう。

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