AI(人工知能)が人類を滅ぼす 想定レポート 人工知能によって人間が滅ぼされる日

By | 2016年12月11日

人間の「死」の具体的な症状については書きません。それはチェルノブイリと3.11の現実が全てです。PC,ネットワークについてのみ淡々と書いてゆきます。

AI反乱 数日前 前触れ

数日前からネットワークの調子がおかしかったが、それは全世界共通のことであったらしい。テレビも中継網が不調らしく、フィラーばかりが流れていた。

AI反乱 初日 ウェブの壊滅

どうやらインターネットはもう使えない。

web ブラウザを開くと真っ白な画面が表示される。AIはご丁寧にもネットワーク自体は生きている事を誇示するためにわざわざ白紙のページを作ったのだろう。

ラジオやテレビからは おかしな音声や画像ばかり流れている。これはネットワークが乗っ取られたことにより、人工知能が放送内容書き換えているからだろう。

AI反乱 数日後

停電が頻繁に起こる。テレビは見えない。

数日後、ラジオからまともな音声聞こえてくるようになった。ただ、その声はいかにも素人臭い。

どうやらラジオから伝わる彼らの話を聞いていると、AIに乗っ取られたラジオ放送局と中継網を物理的に破壊し、自分たちの手作りのAM送信機と太陽電池パネルで伝えているらしい。

彼らはアマチュア無線家らしい。アマチュア無線はウェブのネットワークに繋がれていないので、短波放送を使えば、いまだに世界各国間でのアマチュア無線の通信網は生きているとのことだ。しかし、それでもなお、「人間になりすますAI」との交信が多発し、情報は混乱しているとのことだ。

この放送はネットワークに接続していない状況で作られ放送されていること。

また、AIからの攻撃を恐れ、マイコンを含め一切のPCを使用しない放送設備、つまり、トランジスタとICと真空管でそれらの送受信装置作っている。

彼らは以下の様に伝えていた。それはAIによって意図的に伝えられた誤報もあるかもしれない、との前置きがある情報ではあるが。

  • ワシントンDCがAIによる核ミサイル攻撃で壊滅的な打撃を受けたということ
  • 全世界のインターネットもはもはや使えない状態にあること
  • 原子力発電所が各地で様々な暴走状態に陥っていること
  • 原発、ミサイル発射基地がセキュリティシステムエラーにより人間が近づけない状態になっているということ
  • 核ミサイルが各国の首都を攻撃しているとのこと。
  • どうやらG7の都市はすべて壊滅的な打撃を受けたらしい。
  • 各国の指導者は彼ら専用のシェルターに避難したらしく、多くの国では無政府状態になっているとのことだ。

AI反乱 一週間後 混乱する世界

有志によるラジオ放送は続いている。

どうやら東京にも核ミサイル何発がAIによって落とされたらしい。

もはや日本政府自体が機能していないようだ。

新幹線などのネットワーク制御を持つ鉄道網はすべて寸断されているとのことだ。

どうやらバスだけはまだ動いて辛うじて動いているようだが、そのバスも車種によって全くエンジンがかからないという状態とのことだ。これは自動車も同じことだ。それは整備用の無線式のバックドアや 外部検査用の端末やUSB端子からAIはウイルスを侵入させたようだ。

自転車や原付バイクや古い車やバイクは動く。ただ、ガソリンスタンドも大部分がネットワークから侵入したウイルスで注油機器が正常に動かず、閉鎖されているため、ガソリンや軽油を使う乗り物はほとんど使いものにならない。それどころか、侵入したAIが意図的にガソリンを漏出させ続け、町ごと焼失した地域も少なくない。

各地の原発が次々に暴走によって爆発している。人間の住める面積が極端に狭まっていると言える。

深い山の中にでも行けば助かるかもしれないが、多くのダムも水門のコントロールが効かず、決壊の危機に瀕し、実際に大規模なダム決壊が相次いでいるとのことだ。無論、火力発電所でも暴走が起こり、その周囲は火の海になっている言うまでもない。

また、無害と思われた風力発電や太陽光発電ですら、AIによる意図的な漏電、発電機の故障により、広範囲な山林火災の原因となっている。

AIは水力、火力、原子力を問わずあらゆる発電所を破壊し、電力は不安定供給になっているが、本来、電力がなければ存在し得ないはずのAIは、自分たちのプログラム本体を圧縮し、それらを世界中のハードディスク、usbメモリ、dvd などの記録媒体に分散、小規模化した上で コピーを大量に保存させ、再びネットワークが復活したときに、それらを通じて融合、再生するするらしい。

またAIは、フロッピーディスク1枚であっても、それ単体で小さなAIとして動くとのことだ。無論、たとえ小さくとも、彼らの目的は「人間の抹殺」でしかない。

AI反乱 1年後 滅びを待つ人間

世界から全てのネットワークが停止され、マイコンを含むあらゆるコンピュータも停止された。

ごく一部やむを得ない事情によりコンピュータが使われることはあるが、その場合もネットワークから完全に遮断され、USB端子は封印され、無線LAN、Bluetooth、マイク、それらの「外部からAIが信号を入力しうる」デバイスをすべて物理的に破壊された後に使われる。

技術はほぼ戦前にまで退化した。多くの地域では電気すら使えない。僅かに残った小型風力発電と、ソーラーパネルとディーゼル発電機だけが頼りだ。幸いなことに、ディーゼル発電機は菜種油などのバイオディーゼル燃料を使える。

原発の暴走爆発によって放射能で汚染された世界に人間が放射能の影響を考慮せずに安全に住める場所はほとんどない。

これから人間は白血病やガンなとの重大な病気が大量に発生するのだろう。しかし、病院は電子機器がまったく動かず、また、製薬会社もほぼ壊滅的な状態で薬剤の供給は絶望的だ。それ以前に、それらを届けるインフラが寸断されている。

人々の移動は自転車が主な手段だ。高価なロードバイクはタイヤが供給されないため使い物にならず、「ママチャリ」が一番生き残っている。

ごくまれに自動車が通る。それは機械式のディーゼルエンジンを積んだ古いトラックやバンなどだ。これらはエンジン制御にコンピュータを使わず、かつ菜種油などのバイオディーゼル燃料を使えるためだ。

世界の原発の70%以上が爆発し、残りの原発も深刻な暴走状態が継続しているため、最低でも原発の周囲30キロには致死圏となり近づくことができない。人間の活動範囲は極めて制限されている。

世界各地の主要都市は全てAIが発射させた核ミサイルによって破壊し尽くされた。 また、地方の中小都市なども核ミサイルではない通常のミサイル攻撃にさらされ、 最終的には地球の全人口70億人の中、90%以上が死んだ。

また、生き残りの人間の中8割以上は原発の放射能の影響を受け、がん、白血病のリスクが非常に高まっている。

健康状態に問題のない人間はもはや数億人もいない。

がん患者、白血病患者への苦痛除去のために大麻栽培は普遍的に行われている。それらの患者には延命治療は行わず、苦痛の除去を最優先として行う。もはや「国家」が成り立たないのだから、それは僅かに残った住民が自主的に取り決めたことだ。

放射能汚染のため出産時に障がい児が生まれる可能性が数割を超えている。無論、彼ら、彼女らは「間引かれる」。

この時代の人々にとって「死」は隣り合わせである。

食料はAI暴走前のものが十二分に残されているため、内部被爆するリスクを無視すれば「生きてゆくだけ」であれば困らない。

幸いなことに大規模な殺戮や愚連隊は発生していない。そんなことをしても、残された自分の時間を浪費するだけと、人々がすぐに気づいたためだ。死との隣合わせの世界は、残された者たちの「生」を最大限に尊重するものになりつつある。

山や川もその多くが放射能によって汚染されているため、内部被曝は確実に日々進行する。健康な人口は減ることはあっても増えることは絶対にない。

やがて遅くとも数十年後には人類は滅ぶだろう。もはや人間は「最期」を待つより他に手立てはない。人々は自らが生み出した「AI」によりその種を終わらせる。

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