自動車評論家たちへの著しい疑問、もしくは自動車産業の国内限界について

By | 2018年8月11日

新車の「評論」記事への著しい疑問

新しい車が出るとヤフーのトピックスなどで自動車評論による評論がされていますが、基本、褒め言葉しか見受けられない記事です。

そうしなければ、メーカーから車を貸し出してもらえない、などの現実的な問題もあるでしょうけれど、そのような記事を読んでいると、基本うんざりしてしまうのです。それは、いやなら読むな、という話に尽きるのかも知れませんが。

日本の製造業の最後の砦となるのは日本の自動車製造業でしょう。

とはいえ、日本国内で売れているのは軽自動車、もしくは多人数が乗る事のできる実用性に特化したミニバンが主たる売れ筋に過ぎません。また、三菱自動車のミラージュなどは日本では生産すら、されていない状況にあるのですが。

また、最近増えた3ナンバーサイズの自動車についても、これが日本国内での取り回しを重視したのではなく、第三国における自動車の販売を重視しため、そのようなボディサイズになっている状況があります。

日本車メーカーでありながら、現実的には日本国内にウエイトを置かない、もしくは「置くことができない」現実があります。

無論、スズキやダイハツのように国内向けもしくは、アジア向けに車種を投入している自動車メーカーもあります。

ただ、それにしたところでダイハツは実質的なトヨタの子会社にすぎませんし、スズキはインドなどアジア圏における小型自動車の製造と日本の軽自動車を組み合わせているのですが。

日本の最後の製造業の砦である自動車産業一つを見ても、いかにこの国が惨状に落ちているか事をまざまざと示す事実に他なりません。

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なぜ日本車は3ナンバー化し、巨大化するのか

国土の狭い日本においては軽自動車のサイズが一番身の丈に合っていると思うのですが。

実際、今3ナンバー化しようとするカローラなどにおいても、初代のカローラなどほとんどは現在の軽自動車と変わる事のないサイズであったのですから。

それは、もはや日本国内で需要を満たす事のできない日本の経済状況の惨状を示した状態であり、それらの指摘を自動車評論家達は行おうとしていない状況に思えてなりません。

3ナンバー化に対して、「3ナンバー化せざるを得ない」状況の根本の議論をしようとしない時点で、私は彼らの議論に疑問を抱かざるを得ません。

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車が売れない原因は自動車メーカー自身が作った

最近の車が売れない事について、若者の免許離、都内における駐車場の価格の高騰、また、駐車違反の取り締まりの強化などをあげます。

では、なぜ彼らは自動車メーカーの行ってきた期間従業員や派遣労働などによる若者の雇用の不安定化を論じようとしないのでしょうか。

もちろん、メーカーから自動車を貸与され、それを評論する立場上、そのような問題を論ずる事ができない事は十二分に理解します。

しかし、新型車が出れば、それらを手放しで褒め称え、そして、1割程度とってつけたかのような問題点を記述する。

また、新型車が出れば「旧型車はこうであったのに」と、新型車が出たからこそ、旧型車を批判する事ができる、そんな自動車評論に対して私は極めて懐疑的な見方をせざるを得ません。

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自動車メーカーは自分達で自分達の首を絞めてきた。

話を戻しますが、なぜ若者が車に乗らなくなったか、そこにはスマートフォンの支払い、若者の給与の減少などもあるでしょう。

しかし、そこにの問題の最も底辺的な部分にあるものとは、日本の経済成長自体が、まともにできていない事にある、のではないでしょうか。

そこに自動車メーカーの責任は当然あります。

なぜならば、先にも書いた通り期間従業員やまた、派遣従業員などによって、自動車メーカー側にとって非常に使いやすい、それは言い換えるならば従業員にとっては極めて身分が不安定な雇用状況を押し付けてきた事に他ならないのですから。

自動車メーカーなどにとって都合のよい製造業派遣は一時的にメーカーの懐を潤したのかも知れませんが、しかし、その結果として若者は雇用不安と低賃金に叩き落とされました。

また、そこには下請たきなどの問題も当然あるでしょう。自動車メーカーの製造工程は極めて効率化したジャスト・イン・タイムなどと言いますが、それにしたところで下請けに対する労働強化やジャスト・イン・タイムのために道路を倉庫として使い大渋滞を招いているなどの現実的な問題は何ら議論されることはありません。

結局、自動車評論家が新型車を、どのように褒め称えたところで、それは今、社会に起こっている現実問題の対処策としての新型モデル、としか私は捉える事ができません。

今後の日本経済は更にどん底に落ち込んでいくのでしょう。

そのような事実を考えれば、キューバのように、これまで作られた自動車を延々と修理しながら乗っていく、そんなスタイルになっていくのかも知れません。

ただ、それはそれで作られた自動車を長く乗る事は私は全く良い事だと考えますが。

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