
私はゆるゆる部活でしたが
私も体育会系の部活に入っていたのですが、その地域の弱小チームだったこともあり、大会に出たとしても、ビリにならなければ良いんじゃないの?くらいの勢いの非常に体育会系らしくない体育会系の部活でした。もっとも、それが本当に種目として体育会系と言えるのか微妙な種目だった気もしますが。
そんな感じの部活であったので当然、部活担当の教員も全くやる気がなく、自主練という名のもとに、部室でダベリ大会を連日行うという、今考えると非常に緩い部活でした。
何の種目かということは書きませんが、私がいた地域にはその種目で異常な強豪校がいたため、全国大会への出場は基本ありえないという、もう最初からあくまでも受験のための名目上の運動部だったのですけどね。
教員は責任のために生徒に付き合わざるを得ない
さて、そのため私は全然そのようなブラック部活は体験はしてないのですが、同じ学校内でも、実際何か勘違いされているような教員の方が担当されている部活とは夜遅くまで残ったり、とか自主練という名のもとに夏休みも春休みも関係なく出てきたり、ご苦労さまなことですね、とは思っていました。
まあ、教員は自主練についても安全管理のために付き合わざるをえない理由があるのでしょう。熱射病で生徒が倒れて、教師が不在だと大問題になるのでしょうし。
それは私が行っていた部活は非常に安全性の高いスポーツだったので、教員は自主練ということで問題がなかったのですが、特に野球やサッカーといった部活においては安全管理という意味で教員もでざるを得ないでしょう。
教員がそもそも賃金を受け取りすぎなのでは
その結果として、教員が非常にブラック企業的な出勤形態になってしまう、という問題が今とりざたされていますが、そもそもで私は思うのですが、公立の学校においては、教員が賃金を取りすぎなのではないでしょうか。
逆に、非常勤講師の方だと、非常に低賃金な業種であり、同じ学校内において、異常な賃金格差が生じていることなのですよね。
正規の教員たちは、高賃金であるからこそ二十歳前半で新車を買い、そしてそれを嬉しそうに学校に乗ってきているという人物を私は何人もみましたし、またその一方、非常勤講師の方は非常に金銭的に苦しい現状があります。
かつては地方公務員の賃金が低かったという時代もありましたが、ただ、私はそれが正しいと思うのです。公務員が地域の平均賃金という名のもとに、大企業を物差しにして、明らかに高い賃金を得て、正規雇用として安定した身分で存在している、それ自体がおかしいことだと思うのです。
正規雇用で安定した身分であるのであれば、当然賃金は低く抑えられてしかるべきだと思いますし、また、彼らの急遽の財源は税金です。
その一方で、税金を節約するという名のもとに常勤講師の方が非常に低い賃金に抑えられている。むしろそれは本来、逆の在り方でなければならないのではないでしょうか。不安定な身分だからこそ、一定の水準の賃金を得る、それが当たり前のことだと思うのですが。
生徒にしかるべき教育の機会を与えよ
元に戻します。ブラック部活などと言われますが、それはつまりのところ教員の人件費が異常な金額となっているため、本来雇うべき、そのスポーツの専門家を雇うことができない、もしくは雇いたくてもその金額では来てくれない、という現実的な問題があるのではないでしょうか。
私はブラック部活自体は反対です。そのためには、まず日本の公務員の教員全体の給料を下げるべきです。
そして部活でスポーツとしての文化的な向上を図るのであれば、当然その道のプロ、もしくはセミプロをしかるべき賃金を払い、雇うべきでしょう。
それはサッカーであればJ3やJFLといったディビジョンもありますし、また野球においては独立リーグというディビジョンもあるでしょう。その他のスポーツにおいても、プロ化したくともできない種目も多数あります。そこから選手やコーチを受け入れればよいのです。わけのわからない根性主義の教員どもに教えられるより、生徒たちは、よほど幸せなことだと思います。
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