
事実であるがゆえに「ブロガー」は絶対に書けない話題
実際のところは、ブロガー達も自分達の存在の危機には気づいているのでしょう。
それは大企業がアフィリエイトライティングに進出した事もそうですし、また、Googleなどの検索エンジンが極めて精度の高い検索結果を有するようになり、機械が人間の書く文章を「理解」しつつあり、その精度を高めていることは事実なのですから。
つまり、それは近い将来、早ければ数年以内に機械が自然な文章を生成する事が可能になる事、とも考えうるかもしれません。それは文章しか書けないブロガーの存続の危機と言えるでしょう。
ちなみに、アフィリエイトとは、観覧者がブロガーのブログから商品を購入することにより、購入代金の数パーセント程度が、ブロガーに支払われる制度のことを指します。そのため、ブロガーたちは様々な商品やサービスを「良い!」と「言わざるを得ない」のです。
もっともAIが進出しやすい分野としての「ブロガー」
ブロガーたちは多くの場合、テクノロジーの進歩をを両手を挙げて賛同しますが、しかし、それは本来ブロガー達にとって敵とみなしうる存在なのではないでしょうか。
なぜならば、ブロガーが書いているテキストとは、「個人の感想」であると装いながら、アフィリエイトを使って観覧者に物を買わせようとする行動に他なりません。
そのようなテキスト作成はAIが最も得意とするところでしょう。
根底の問題として、アフィリエイト案件が個人の金儲け目的で好き勝手に書かれている現在の状況そのものが、おかしい、とさえ言えるでしょう。
それは企業にとっては、本来、その商品について購入者に訴えたい点と、どのような手段を使ってでもその商品やをサービスを売りたいブロガーとでは、かなり意識のズレが根底的に生じているでしょうから。
それはブロガーを野放しにしてきた、企業が危機感を抱く理由として自然な事ではないでしょうか。
ヨイショテキストほど、簡単にかける文章はない
某国の指導者への賛美文ではありませんが、物事やサービスを褒める文章を書く事ほど、簡単な事はありません。
それは適当に製品の良いところだけを抜き出し、それらを針小棒大に「個人の感想」として、良い製品であるかのように書けば良いだけですから。
その一例としては、日本の自動車産業における新型車が出た場合の、ヨイショ記事の多さを見れば明らかでしょう。
では、生き残り策は何か
ブログを収入としてみなす事は、もう終わった。
それが一番簡単な答えです。そもそもブログとは、個人の意見を書くためのツールです。
もちろん、私は、このブログでお小遣いが入って来ることが、嬉しい事については否定しません。
しかし、それはあくまでも「お小遣い」であり、決してブログの収入を今まで一度たりとも期待も、当てにしたこともありません。
そもそもカネ目当てで自分の専門でもない分野の文章を書く時点で、面白い文章が書けるとは、到底思えません。
ブログでは直接的には商品の褒めない、推奨を行わなない
ネット上で商品を買う場合、その商品を褒める声は胡散臭く思えてなりません。ましてやアフィリエイトのリンクが貼られている時点で、信用性は皆無である、と私は認識します。
それは健康食品や、情報商材の胡散臭い「感謝文」「感想文」と称す「手紙」などを見れば分かるように、個人の「感想」との建前のもとに、いかようにでも褒める事のできるのですから。
しかし、消費者の本来求めている情報とは、その製品におけるマイナス、ネガティブ情報ではないでしょうか。
ネガティブな情報にこそ、人間の本音が現れるものです。
とはいえ、ネガティブ情報の最後に、いきなりそれを反転させるような別の商品を勧めるような手法も、極めて胡散臭く見えますが。
テクノロジーを称賛「せざるを得ない」ブロガーの悲しき性(さが)
結局のところ、ブロガーは、自分がいかにモノを知っているかを演じ続けなければ読者の信頼を得る事ができないため、新しく生み出されたテクノロジーに両手を挙げて賛同せざるを得ないのでしょう。
その一例としては、ビットコインの時もそうでしたが、今、ビットコインはどうなっているでしょうか? 機関通貨になりましたか? 儲けましたか?
当時、「仮想通貨ブロガー」などと称するブロガーも多数出現しましたが、今では、一体その「仮想通貨病ブロガー」は何人残っているのでしょうか? Twitterのアカウントが一体どれだけアクティビティを持ち得ながら、残っているのでしょうか。
そのような事を考えると、現在のアフィリエイトを行うブロガーという存在も、いずれそう遠くはない将来に、駆逐される事は容易に想像できます。
無論、ブロガーらも、自らの行う「テキストを書くことしかできない」自分の存在が、いともたやすく危機にさらされる事は薄々わかっているはずです。
しかし、自ら自画自賛せねば、自分の存在が危うくなるためそうせざるを得ない悲しい状況ではないか、と邪推せざるを得ません。
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