
ブロガーを知るためにマルチビジネスを知ろう
最近ふと入った本屋でマルチビジネスを徹底的に糾弾する本を手に入れたので、それを読んでいるのですが、その本を読むにつれ既視感を覚えました。
それは、ブロガー達のマルチビジネスを行っている者との類似性についてです。
ブロガーもマルチビジネスを行っている者も、「お金を儲ける事ができる」と喧伝し、やたらとカラ元気じみたハイテンションな振る舞いをしている。それらはどこかで繋がりを持っていると思わざるを得ません。
事実、マルチビジネスで成功している者達は、そのマルチビジネスで成功している事実を隠した上でブロガー気取りで、ウェブでその「成功例」の紹介などを行っていますが、それはまるで「ブログで儲けた」と称する者が「成功例」として様々な写真やインスタグラムを掲載している行為と何ら変わりありません。
また、マルチビジネスにおける「親」と「子」の関係について、ブロガー達とそのブログのフォロワーとの関係に類似性を見い出さざるを得ません。
マルチビジネスの「親」と「子」とブロガーの類似性
アクセスのあるブロガーにフォロワーがヨイショをする事によって、アクセス誘導を行う。そのアクセス誘導がほしいがためにフォロワー達はさらなるヨイショ行為をする。それはまるでマルチビジネスにおける「親」と「子」の関係そのものではないでしょうか。
別にマルチビジネスで「親」と「子」の関係を作りたいのであれば、それは法的範囲内であれば勝手にすれば良い事ですが、それをウェブ上で行う事によって、検索結果の汚染として、ある特定の検索結果が優遇される事になるのは、非常に好ましからざる状況と言えるでしょう。
ブロガーの胡散臭さの解消のヒントの糸口として
もしこのブログを読なのでいる人で、「ブログで儲ける」もしくは、「ブログ塾」「ブログセミナー」などに少しでも関心があるのであれば、「マルチビジネス ブロガー」と検索してみる事をお勧めします。
そうする事によって、今のブログ界における胡散臭さの原因の一つを知る事ができると考えます。
これは確定的ではないので、私はあまり強く主張する事はできませんが、少なくとも「ブログでは言えないお金儲けの手段を紹介します」などと称しメールマガジンなどに誘導している人物の中には、マルチビジネス、もしくは「まがい」の商材を紹介しようとする意図のある者が少なからず紛れ込なのでいるのではないか、と疑わざるを得ません。
そもそも、なぜそのような胡散臭いビジネスがインターネット上で存在してしまうのかと考えた場合、それは「教祖」と「信者」のような役割、つまり、「教祖」を求める者達が一定割合、必ずいかなる時代にも存在する事があるのではないでしょうか。
言語使用者数という根底的な問題と将来性
また、別の側面としては、「ウェブで食う」その事実の前に、日本語を使うものは1億3千万人「しか」存在しない、パイの小ささとしての日本語の問題も存在します。つまり、厳密な意味では「日本語のブログで食う」のは無理があるのが大前提に存在するのではないでしょうか。そのためにアフィリエイトやサロンなどと称する行為を「せざるを得ない」のではないでしょうか。
いずれ将来的にはAIなどの普及によって、テキストデータは自動翻訳が行われる可能性があり、言語の障壁が小さくなることはありうるかもしれません。
しかし、現状においてはそれらの洗脳的なビジネスによって金を稼ごうとする者達が不当に目につきやすい状態がインターネットの状況と言えるのではないでしょうか。
私はアフィリエイトの不健全さについて、たびたび記事を書いていますが、それと同じように信者ビジネスの不健全さも、今の日本社会のインターネットを覆う影と言えるのかもしれません。
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