
ブログでの自慢は危険な徴候の始まり
そもそもブログで自分のブログからの収入を自慢したり、アクセスを自慢したり行為をする時点で、何らかの危険な兆候の表れと言えるのではないでしょうか。
確かにブログは、普段なかなか口に出しずらい事を主張しうるメディアである事は理解します。
しかし、それらのブログのアクセスや、ブログの収入を大々的に書きたがる者達は、自分の事をブロガーと称し、顔写真や自分の本名さえさも公表している事が多々あります。
また、それらの本名や顔写真を公表している者達の中には、自ら「ブログで儲かった」などと言っている者さえ、少なからず存在します。
これは少し常識的に考えれば、ありえない話です。
不特定多数の人々が見るようなWeb媒体において、「儲かった」などと主張する事は、自分の身の回りの治安を自ら悪化させている事に他ならないのではないでしょうか。
なぜウェブ上で自慢しなければならないのか?
私はウェブ上で自分の氏名や年齢、そして、性別や顔写真を公表する事はデメリットのみであり、メリットは全くないと考えています。
なぜならば、日本語という言語を使う人口は一億人程度であり、日本国が島国であるため、個人情報を断片的であったとしても公開してしまえば、匿名性が極めて薄いメディアになる、と認識すべきです。
ましてや、自分の夫や妻、自分の子供を掲載するなどは論外でしょう。
そうする事によって、自分の子供達に極めて深い、取り返しのつかない、二度と消えない情報拡散を行っている事になるのですから。
虚像を維持するために虚像を作り上げる
また、いったん自慢話を始めるとその、自慢話の大げさに言った部分を補うため、新しい別の虚像を作る必要に迫られる、負の循環に陥ってしまう事さえ生ずるでしょう。
それは結果として、虚像の上に虚像をつくる状態となり、もはや自分でも、どのような自分についての「設定」であったのかを理解できない状態に陥りかねないのではないでしょうか。
実際、私はそのような人物をウェブ上で何人も知っており、それらの人物を観察する事は、ある意味では人間の悲しさを観察する事と同じ事であると考えます。
もちろん、ネット上でつく嘘は、それはなかなか検証が難しいものです。
特に「ブログで儲けた」などと主張を者は、恐らく99%以上は嘘であると私は考えています。
その嘘の裏付けについて、それを検証する行為は面白い事は否定しません。
あるブロガーが、「税金をこんなに払った」と通帳のアップ写真をTwitterの上に掲載しましたが、その通帳は実は合成画像であったのではないか、との疑いが某掲示板で指摘された案件などもあります。
また、同じくブロガーが高級ホテルに泊まった、と称し、宿と食事を公開している記事がありますが、「食事」は、そのホテルのオープンスペースで、宿泊客でなくとも、誰でも入る事のできるレストランでした。
また、、「宿泊した」と称しながら、自分で撮影した写真を一切公開せず、その宿のWebページの写真をベタベタと貼り付ける、そんな記事でした。
まあ、本当に「食事」を行い、「泊まった」のかもしれませんが、極めて信頼性に疑義を持たざるを得ないでしょう。
情報商材や信者ビジネスとの関係
企業がアフィリエイトライティングに進出してきた事によって、これまで自分達が行なってきた、ブログと称するアフィリエイトライティングからの収入が途絶えようとしています。
そのような中で、自分の「セルフブランディング」を行う事により、自分のサロンやセミナーに勧誘し、信者ビジネス的な、もしくは、マルチビジネス的な収入体系を築こうとしているのではないでしょうか。
「ブログを書く事によって、『金を儲ける事ができる』。 その、金を儲けるためのブログの書き方を教えて教えます、そのためには『サロン』や『ブログ塾』に入ってください」
との手法です。
そもそも、ブログなど自分の楽しみで書けば良いものです。
もちろん、ブログを書く事によってお小遣いが入ってくる事については否定もしません。
実際に、私のブログでも広告は掲載しています。ただ、それはあくまでも副次的な収入であり、決してブログからの収入を自分の生活のアテにしている事は全くありません。
ブログと虚栄心、自らへの戒めとして
とはいえ、匿名でブログを書いていれば、つい虚栄心としての本音が出てしまう事もあります。それは逆に言えば、匿名であるからこそ自分の本心が出てしまう、とも言えるでしょう。
しかし、それらへの自制心を含め、ブログにおける自慢記事は絶対に禁物である事を私は自分に対して心がけたいと考えます。
ブログは何を書いても良いのですが、だからこそ、そのブログの自慢話を見れば、その人物の本当の考えの憶測の可能です。
また、それが「虚栄心」なのか、「願望」なのか、それとも、「そうせざるを得ない」のか、それを考える事が、なかなか楽しい事である事は否定しません。
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