
まずは結論から
お断りとして、まずここで扱う「ブロガー」の定義とは以下のような者の事を指しています。より広い意味においてのブロガー全員を当てはめるものではありません。
・本名、顔写真を掲載している事。
・ブログを記述する行為をフリーランスなどと称している事。
・いわゆる意識高い系などと言われる、社会人を馬鹿にするような言動を書いている事。
・儲かった儲かったと自称している事。
結論から書きます。ブロガーとは自分の名前や写真をブログ上に公開する事によって、自分が貧しい状態である事を、自分のプライドが邪魔するが故に、認める事ができないという悪循環に陥っているのではないでしょうか。
貧困とブロガー
貧困から抜け出す最も簡単な方法として、「自分が貧困状態にある」事を自覚することです。また、お金の必要な行事や機会には、
「お金がありませんから」
と開き直る事が、実は貧困からの脱出において最短の近道であったりします。
お金がない状態では、債権者はお金を物理的に要求する事はできません。ましてや、そこでサラ金などの金を借りさせることは、それはいかなる機関であったとしても、明らかな逸脱行為になる事は確実ですから。
話を戻します。
ブロガーがなぜ本名と顔写真をネット上に公開するのか。それは二つの意味があると考えます。
まず一つは、自己顕示欲と承認欲求。つまり、自己満足のための行為でしょう。
そして、もう一つは自分の記事に信憑性を持たせる、つまり、実名顔出しを行うことにより、観覧者を信用させる。
そうする事によって、自分のブログ内で扱っているアフィリエイト、つまり、自分のブログから商品やサービスがを販売し、その手数料を自分のブログから金銭として得ようとします。
それらの商品やサービスに対する信用を与えるという意味で、
「自分は実名顔出しでブログを書いているのだから、嘘は書いていません」
とでも言いたいのでしょう。
あるブロガーの事例
しかし、現実的にはそれらの者達は、一見華やかな生活を送っているように見せながら、実際には悲惨な生活をしているのではないでしょうか。
あるブロガーは「自分はブログを書いて富裕層」「自分はブログのおかげで多額の金銭を得た」などと主張を行っていますが、彼の公開する食事や住居の写真は、どう見ても貧困そのものに思えてならないブロガーが存在します。無論、特定のブロガーを指す記述ではありませんが。
彼はそれを「自分はお金を使うのが好きではない」と必死に言い訳をするのでしょうけれど、普段の大風呂敷を広げた言論と生活実態とのギャップが、まるでシュルレアリズムのような面白さを生み出すものとなっています。
とはいえ、そのブロガーの実態年収は本人のみぞ知るところですが。
少なくとも現実的な問題として、インターネット上に自分の顔写真と自分の本名を公開してしまえば、インターネット上で自分が貧困状態である事を公言するのは、凄まじい勇気が必要である事は容易に理解できます。
ただ、先にも書いた通り、ブロガーたちが顔出し、実名公表をする理由の一つとして、自分の承認欲求や自己顕示欲、名誉欲など、また、選民思想などの、現実との乖離したプライドが意識が根底にあるのでしょう。
そのようなプライドを持った上で、自分が貧困であるなどとは、彼らは口が裂けても言えないでしょう。
しかし、それが故に、「ブログで儲かった」と連発連呼し、「自分はブログで儲けている」から、儲ける方法を、電子「書籍」で教えます、などの情報商材じみた商売に走るのです。
とはいえ、それは金銭的な貧困ではなく精神の貧困と言える状態にある者が、いわゆる「プロブロガー」と呼ばれる者達の真実なのかも知れませんが。
別に、そのような、傾奇者じみた、世の中をバカにするような言論であったとしても、この国の憲法に保障された思想言論の自由の範囲内であり、その思想を保有する事、それ自体は問題に問われることはないでしょう。
精神の貧困と、その結果としての検索結果の汚染
しかし、なぜ、私がこのような問題を提起せざるを得ないか。
それは、非常に怪しい、胡散臭い、いかがわしい者達の作ったブログがあらゆる検索フレーズの検索結果の先頭もしくは、1ページ以内に入ってしまう社会的なダメージを与えているからに他なりません。
もちろん、そのように検索結果の先頭に表示される事によって、彼は金銭を得てそして、自己顕示欲を満足させているのでしょうけれど。
少なくとも私はこのブログを2年近く続け記事数も500記事程度ありますが、「ブログで儲かった!」などと主張するつもりは毛頭ありません。
むしろ、「本業で金銭収入が存在し、金銭的、物質的、精神的な安定があるからこそ、継続をしてブログを書くことができる」のが真実ですから。
貧困を自覚できない、そしてそれを認めることができないものが、ウェブをおかしな空間にしているのではないか、とすら思ってしまうのです。
kk
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