
まずは結論として
日本という、島国ゆえの「忖度」、人工数などを考えると、実名顔出しを行ない、さらにウェブでのカネ儲けを行おうとすると負の循環に入らざるを得ないのではないでしょうか。
また、常識的な感覚で行うとしても、それらの「実名顔出しブロガー」がイメージを悪化させ、悪貨が良貨を駆逐する状態になっているのではないでしょうか。
その結果としてウェブ全体の信用性の低下という状況に現代陥っているのではないかと、考えざるを得ません。
ブログは何を書いても良い媒体である
ブログとは本来、何を書いても良いメディアのはずです。しかし、現在WEB上で、ある事柄について検索をした場合、それについての主張ではなく最初からアクセス狙いのSEOありきのブログが表示される事が多々あります。それはつまりインターネットの検索結果がカネ目的のウェブサイトによって汚染されている事に他なりません。
ウェブを汚染する2種類の者たち
それらのSEOサイトは「キュレート」を自称したWELQ問題などに象徴されるように、どこかのサイトから記事内容をコピーして粗製乱造するサイトと、もしくは自分の本名と顔写真をさらし、さも自分がすごい人物であるかのように喧伝するブログを中心とするサイト、その2つに分類されます。
今回はそれらの問題あるサイトのうち後者についての問題、いわゆるところの自称「プロブロガー」が運営するサイトについての根底的な問題点です。
社会批判ができない理由
なぜ実名をブログで出してはならないのか、最大の理由としては、実社会での被害があることです。
私は常々このブログでは主張している通り、実名をウェブに出した瞬間に「自分の主張」は終わりです。
webで自分の本名や顔写真を出してしまうと、言いたい事も言えなくなってしまいます。まともな企業で稼ぎ得ている場合、そこには取引先や上司が存在するのであって、彼らが自分の主張を全て調べうるリスクを負ってまでブログを書く必要とは、常識的にはありえません。
つまり、ブログで本名を出しているという時点で、もはや信頼、もしくは本音での言論が不可能である、と認識するのが正しいのではないでしょうか。もしくはそれとは全く逆に何も失うものがないと考えることもできます。
そもそも自称「プロブロガー」などは、最初から失うものは何もないのかもしれませんが。
失うものがない、それはつまり、自称「プロブロガー」などと称し、テキストしか書くことができないにもかかわらず、金を得ようとする、しかもそれはロクロク取材もせず、アフィリエイトなどに頼り、金銭を得ようとする。
それはモラルを崩壊させるには十二分な動機と言えるでしょう。
せめて失うものが無いのであれば、無いなりに堂々と社会批判や社会問題を書けば良いものを、それを行うことのできない者たちは、自分の収入がブログの第一の目的であることを隠そうとはしません。
また、社会批判をしないのは、それは彼らの深層心理として、もいずれは行政機関、もしくはその二次団体などとも取引関係を持ちたい、などの貧しい精神が透けて見えます。失うものが無いのであればこそ、本来、徹底的な社会批判を行うべきではないでしょうか。
彼らが追い求めるのは、自分の名前の本名を出し、そして小銭を集めることに汲々としている、そんな状態なのでしょう。もしくはセミナーなどと称する、怪しげな自己啓発まがいの行為を行いたいのでしょう。
それはもはやプロプロガーなどというものではなく、ブログという単なる自己啓発セミナーの勧誘手段に他なりません
ブログの信用性を放棄する金儲けブロガー
私はそれらの自分の名前や顔写真を出しているブログを全く信用しない、読むに値しない、もしくは有害情報を垂れ流すブログであると認識しています。
それらは読むに値しないのみならず、検索結果を歪め、そしてその検索結果を自らの小銭と引き換えにおかしな方向に導いている者たちです。
ブログとは自分の主張を書くためのメディアです。無論それ以外の使い方もたくさんある事を私は認識しています。しかし、目先のカネのために検索結果を「SEO」を悪用する実名顔出しブロガーについては、言論を書く者の敵であるとさえ認識しています。
ブロガーの収入源とは実名顔出しを喜々として行ない、ブロガー同士の馴れ合いによってリンクとアクセスを集め、その集まったアクセスからの広告とアフィリエイト収入を得るという収入方法になっています。
そのため、アクセスを集めること自体が目的となってしまい、内容など二の次三の次、もしくは、それがいかに批判的な意見であろうとも、アクセスを集めるかということが主題になってしまっているのではないでしょうか。
無論、私はそのようなサイトは一切見ませんが。とはいえ、ごく例外として、それらのピエロのような醜い振る舞いをする者たちを「ウェブの邪悪な先端点」として定点観測することはありますが。
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