貧しくなった日本の自動車産業と環境、その将来について予想し、考える

By | 2020年6月6日


日本の自動車に確実に言える事は、貧しい社会に対応するための自動車となっている事です。

なぜ、日本でトールワゴンばかりがもてはやされるのか、なぜ、軽自動車ばかりがもてはやされるのか、それらの原因を考えてみると、全て日本の貧しさ事に基づいた形状であるのです。

なぜ、ヨーロッパやアメリカでは日本的な箱バンがないのか? なぜならば、彼らの地域では高速道路ではガンガン飛ばします。当然箱型の自動車はボディ剛性が低いため走行安定性が非常に悪い、そのため、ヨーロッパやアメリカなどではセダン型の自動車が未だに主流となっているのです。

すなわち、日本のワンボックスカーが持て囃される状況と非常にガラパゴスな状況に他になりません。

ある意味、では携帯電話におけるAndroidやiPhoneiOSに市場を乗っ取られた事を考えると究極のクローズと政策と言えるのかも知れませんが。

とはいえ、極東の狭い島国の日本で、「そんなに急いでどこに行く」、とのフレーズに対して私は賛同します。実際、自動車の事故の時の破壊力とは速度の二乗、を持つと言われるので、速度が低い事は決してデメリットのみであるとは考えませんが。

また、諸外国の自動車メーカーにしても、そのようなクローズドの環境において、実質的に購買力がない日本に対し、日本専用の車種を設定しようなどとする考え方自体が、もはや酔狂と言えるでしょう。

もちろん、ルノーカングーのような日本の商業車ライクな自動車が日本に導入されている事は知っていますが。

車を持とうとしない若者

また、そもそも最近の若者は車を持たない風潮になりつつあります。

また、125ccスクーターが非常に増えましたこれは排ガス規制など50ccのスクーターでさえ4サイクルのエンジンなろうとしています。

ちなみに主要国では、普通免許を取れば125ccのバイクまでが自動的に免許に付属してくると言われています。

50ccのエンジンが設定されているのは日本とごく一部の国だけになりません。そして、次回の排ガス規制ではついに50CCの原付は排ガス規制に対応できずに消滅する、とすら言われています。

とはいえ、滅びゆく国では近場を走る電動バイクはともかく、電気自動車は無理ではないのかと考えてしまいます。

電気自動車インフラを整える事がまず無理でしょう。、電気自動車インフラを整えたところで、トラックなどが電動化されるとは甚だ考え難いものがあります。

また、その電動化による電力の需要量の増大を口実として原発推進派などが暗躍する事が目に見えているのです。

電気自動車については我々の孫やひ孫の世代にでも実用化されるとでも思っておく方が幸せなのではないでしょうか。

もちろん、それまで、日本国が存在すれば、の話ですが。

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今後の自動車はどうなる

とはいえ、車自体がなければ、特に地方では生活が成り立ちません。

私の住んでいる、ある地方都市では比較的、電車などが整備されていますが、それにしたところで自転車がなければ厳しい者があります。

私も時々電車通勤などをしたりするのですが。

とはいえ、まだまだ自動車が十二分に贅沢な作りであると思います。

世の中を見れば東ドイツのトラバント、いわゆる「紙でできた」自動車も存在しました。(正確にはボディの合成樹脂の繊維の質があまりにも荒く、紙のように見えた、と言われます)

ただ、日本の特殊要因として考えるならばエアコンがなければ夏を乗る事ができない点が挙げられるのも確かでしょう。エアコンがなければ随分とシンプルに自動車を作る事ができるのですが。

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お金はなくとも車を所有する楽しみの意味は大きい

とはいえ、貧しくなったとはいえ、それが走る本来の目的として見るならば、まだまだ楽しさは十二分にあります。

深夜、ふと、どこか山の中にドライブに行き、そして、自販機の前でコーヒーを飲む、それだけでも十分に楽しいのです。

これは自分が土地を持っている田舎限定で言える事かも知れませんが、車者はもう少し自分で手をかけて修理などを行うことを事を考えてもいいのかも知れません。

確かにブレーキやエンジン系統などといった命に関わる部分はなかなか触る事を躊躇するものですが、少なくともボディや内装といった部分は自分でカスタムをする事があっても良いかも知れません。

何も、高いカスタムパーツを使わずともヤフーオークションなどで中古部品を買いに、それを自分で取り付けるといったしカスタムは簡単にする事ができます。

ちなみに日本では10年10万km自動車の一つの節目として考えられていますが、実際には自動車はエンジンをかけた時に暖機運転を行う、また、エンジンオイルは3000キロごとに交換する、などの丁寧な取り扱いをする事によって20万Km以上、乗る事ができます。

これは普通自動車に限った事ではなく、軽自動車でも同じです。

事実、赤帽などと呼ばれる軽トラックの運送業の自動車などは40万キロ以上普通に走っている事例を聞いた事があります。

お金はなくと自動車楽しむ方法は大いにありではないでしょうか。

決してお金をかけてカスタムをする事ではなく、自分の実用とほんの少しの楽しみ点においてです。

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