コンビニエンスストアを少子高齢化と社会劣化の最先端として観察する

By | 2018年6月18日
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予めのお断り

記事を書く前にお断りしておきます。

私は決してコンビニで働く人々が悪い、主張するつもりは全くありません。

それどころか、コンビニは様々なサービスの追加によって労働環境が劣悪化している現状があります。

また、そのように労働強化が進んでいるにもかかわらず、低賃金である状況が問題の根底にあります。

そのような中で、賃金に応じた働き方をするのは当然の働く者の権利であると考えます。

また、今まで低賃金でありながら、それを上回るような過剰なサービスを要求していた社会そのものが、おかしいのではないでしょうか。

バイトという働き方について、それを差別的な意図を持って記述するつもりは全くありません。

バイトは、いつでも経営者が雇い止めをする事ができる点において、非常に不安定な身分です。

また、社員として同じように働いているにも関わらず、ボーナスなどの賃金が存在せず、極めて低賃金で働かされている業界が存在する現実がある事も、私は十二分に理解しています。

また、外国人労働者についても同様です。彼らは「合法的に」日本国内で働いている場合がほとんどなのですから。無論、留学生の労働許可時間の超過問題は存在することも確かです。

しかし、それはサービス残業やパワハラの問題と同じように、「取り締まるべき者が見て見ぬふりをしている」だけではないでしょうか?

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最近コンビニの接客のレベルが落ちているように見えてなりません

今、私は、なるべくコンビニは使わないようにしているのですが、急ぎの用事や、飲み物を買うためにコンビニを訪れる事はあるのですが、コンビニの接客の対応が非常に劣化しているように思えてなりません。

500mlのパックジュースを買ったにもかかわらず、ストローを入れていない、弁当を買ったにもかからず箸が入っていない。

冷たい飲み物と温かい弁当一緒にレジ袋に入れる、こんな事は数年前では到底ありえなかったように思えてなりません。

また、コンビニで働くスタッフについても、挨拶もろくにできない、接客マナーが全く身についていない、などの人物が多く散見されるようになってきたように思えてなりません。

また、大学などがある中心部に行けば、外国人労働者がコンビニでレジ打ちを行う光景なども散見されます。

とはいえ、それは今までの働かせる側にとって都合のいい制度に慣れきっていた状態が崩壊しつつある、すなわち、社会体制の崩壊の最先端と言える光景ではないでしょうか。

コンビニのパートタイム労働者、つまり、一時的労働者であるからでからこそ、安い賃金で使う事ができる、そんな考え方自体がおかしいと思うのです。

逆に言えば日本の正社員雇用は、法律に守られ、少なくともバイトよりは身分が安定しているのですから。

むしろ、正社員とバイトを比べた場合、バイトの方が身分の不安定さという意味において、正社員よりも高い賃金を得るべきではないか、とすら考えてしまうのです。

もちろん、そこには正社員であったとしてもブラック企業などの問題があります。

しかし、ブラック企業問題とは、そもそも労労働基準監督署などが本来の役目を果たせていない、また、立法もそれらの問題を見て見ぬふりをしている。すなわち、行政不作為に関わる問題です。

立法と行政が、それらのサービス残業などの問題を見ぬふりをしてきた、つまり、「法律が存在しても」それを使わない事によって、経営者に無形の便宜供与を行ってきたと考える事が自然でしょう。

つまり、コンビニのバイトのレベル低下と、外国人労働者とは、これまで日本社会の無為無策の結果としての象徴的事象ともいえるでしょう。

また、今後日本社会に外国人労働者が入って来ざるを得ない状況を映し出す機会とも言えるでしょう。

少子高齢化が進行した事により、労働力人口が不足し、そのため、今更、必死になってワークライフバランスや雇用環境を改善し、労働力を集めようとする事自体が、もはや後の祭り、覆水盆に返らずという言葉がピッタリでしょう。

無論、現在の少子高齢化の根底には、これまでの雇用環境と労働環境の劣悪さが問題の根に存在することは言うまでもありませんが。

特に就職氷河期世代においては、まともな職も与えられず、それを救済しようとする気配すらない。それで「少子高齢化が問題」? まず目を向ける問題が存在するのですが。

とはいえ、コンビニに外国人労働者が多く存在する光景は、為政者側の、「今後、外国人労働者を国内に大量に投入したい」という意思の表れそのものかも知れません。

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コンビニが生き残る方法

ただ、コンビニが生き残る方法として、一つだけ前向きな手段を提案するとすれば、物流業界は個別宅送業者の人手不足の解消として、コンビニに荷物を預け、そこに顧客が取りに来るスタイル、つまり、コンビニを宅配便の預かり所としての機能化を行えば良いのではないでしょうか。

そうする事によって24時間営業しているコンビニであれば、顧客を常に呼び込む事ができるのではないでしょうか。

とはいえ、その場合には、コンビニの店員に自分の住所を知られたくない女性客などは敬遠する事が予想されますから、現在の住所ラベルを貼り付ける方法ではなく、何らかのID番号の発行などの方法は必要かも知れませんが。

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総論

このブログを読んでいる方の多くはコンビニに行かれる事でしょう。

ぜひ、もその際にコンビニの隅々まで観察してみてください。コンビニは、この社会の劣化の最先端と言える場所です。

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