日本はゆでガエルとして没落しようとしている
ゆでガエル現象とは何か簡単に説明すれば、カエルとは水の状態にカエルを入れておきに、徐々に温度を上げていくと、カエルは暑さを感じる事がなく最後にゆでガエルになってしまう状態を指します。
それはつまり、ゆっくりとした環境の悪化を認識しづらい事を人間に当てはめた件状態であると言えるでしょう。
現実的にそのような状態、つまり、社会状況の悪化が、今の日本社会で行われていると私は認識しています。それは少し注意して世の中を見てみればその証拠は至る所に偏在しています。
東芝、三菱、NEC、パナソニック、そうそうたる面々の没落
東芝は家電事業追い払いましたし三菱は三菱自動車が日産に吸収合併され、NECも同じように国内での個人向けパソコンの販売をやめました。
また、パナソニックに至ってはヘルスケア事業が他社、すなわち、投資ファンドに身売りしました。
もはや国内製造業の総崩れとも言えるような状況になっています。
これらの企業は数十年前であれば、そうそうたる面々として絶対的な安定がある、と、あまねく人々が認識していた企業です。
原発爆発、メルトダウンが事実となる
おそらく3.11が起こる前、つまり、2010年以前に、
「将来的に原発が爆発する」
と真顔で主張すれば、
「極めて特異な思考を持った人物」
と認識されかねないような言論でした。
しかし、現実に原発は爆発し、東北一体が放射能によって汚染される、人々の想像をはるかに超える事態となりました。
挙句には、そのような事態に、「食べて応援」などと、被爆した食物を体内に取り込む取り込む事を推奨するかのようなフレーズが飛び交うおぞましい現実が生じました。
自動車の二極化としての自動車の大型と、軽自動車の販売量増加
時期カローラがは3ナンバーとして出されると言われています。
実際にはカローラルミオンが、かつて3ナンバーのカローラも存在したのですが、カローラの3ナンバー化とは、カローラという「国民車」でさえ、国内で自動車販売で開発費が回収できない事をメーカーが公言しているようなものです。
※ちなみに、多くの海外ではボディサイズで税金やナンバーを区分することがないため、ボディの大型化が進んでいると言われます。日本の「5ナンバー」は「国内専用車」の意味合いが強いものです。
その一方で、軽自動車が販売数量が非常に伸びていると言われています。
自動車について、まるでそれが日本のお家芸であるかのような肯定的な意見を述べる者がいますが、軽自動車が多く売れている現実とは、社会が貧しくなっているから軽自動車「しか」買えない状況であると認識すべきです。
もし、豊かな国として今の社会があるのであれば、S660やコペンなどのような、より趣味性の高い自動車がセカンドカーとして数多く売れていることでしょう。 しかし、実際に売れているのは、箱バンタイプの「実用的な軽自動車」です。
今を認識し、一人で生きられる道を
この手の記事を書くと、様々なブログが、
「こうすれば儲けることができます!」
と書くのでしょうけれど、私はその手の商売をするために、このブログを書いているのではありません。
ゆでガエル化しようとする社会に対応する方法、それは、「自分が極力、会社、社会に頼らずとも生きるスキル」を身につけることではないでしょうか。
つまり、DIY能力、月10万円で完結する生活、「戻るべき場所」を作る行為、それらはこれまでの日本経済の価値観とは全く異なるものかもしれません。
劣化していく社会の社会の緩やかな劣化を隠す事ができないにもかかわらず、為政者達は、急激な変化を見せないようにしているのでしょう。
しかし、現実的に、は先の対戦の末期におけるB29が東京に地獄絵図を振りまいているにも関わらず、「勝った! 勝った!」と都合のいい放送を当時のNHKがプロパガンダとして流していた状況と一体何が違うのでしょうか。
幸いにして今の状況は先の大戦のように命を奪われる事はありません。
しかし、社会が貧しくなる一方、学歴が要求されるようになれば、そこで待ち受けている者は経済的徴兵制です。
「家にお金がない者は自衛隊に入り、自らの身を危機に晒すによって、大学に行かせてやる」
そんな社会が、つい目前に迫っているのかも知れません。
事実アメリカの軍隊における若者の多くは、大学に行きたいがために軍隊に入り、学費の免除を得るために軍隊に入った者である、と言われますから。
今の社会において、自分が生きるために、社会が衰退している事実を認識し、自分が成し得る事、すなわち、なるべく自分の生活を自分でコントロールできる部分を増やす事が重要ではないでしょうか。
それは簡単な事で言えばまず自炊を行う事。困ったからといってすぐに物を買わない。可能であれば自分でそれを作るDIY能力を得る事。
物をなるべく長く使う事。自分が自動車やバイクに乗っているのであればそれを、ユーザー車検を受けるなどの行動も、そうでしょう。
つまり、なるべく通貨に頼らず、自分の技術でカバーできる部分を生活の中に増やしていく事が非常に重要になるのではないでしょうか。
お金は何かアクシデントがあればすぐに自分から離れていってしまいます。しかし、自分で自分の生活のために身につけた技術は、ほぼ一生、自分から離れていく事はないのですから。
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