
コメント欄の書き込みについて強化される、とのことだったのですが
yahooでのコメント欄について、かつて2017年3月6日をもって同一IPでの複数アカウントに対する規制の強化アナウンスされていました。
また、最近では、記事によってはコメント欄が無い記事も増えているようです。これは、著作権保持者がコメント欄の有無を選択できるようになったためかも知れません。
ただ、排外主義的な思想が書かれるコメント欄は未だに多々、目にします。それらを放置するヤフーの感覚は疑わざるを得ません。
なぜヤフコメに違和感を覚えるのか
ヤフーニュースはのコメント欄がについて違和感を抱いています。なぜ違和感を抱くのかを考えてみると、
短文、感情的、差別的、侮辱的、公序良俗に反する
これらが最大の原因ではないでしょうか。
まずは、twitter的な、つまり短文で文章を書く事によって、前後の脈絡のない、感情的な文章を書く事に対する違和感です。本来、人間は理論的な文章を書く生き物であるはずなのに、それを放棄し、感情に基づく短文の文章を書く、それは動物的な行動であるとすら感じてしまうのです。
また、それらの短文には、いわゆるところのネット右翼、もしくは「愛国者」による何らの裏付けのない偏見と差別主義に満ち満ちたコメントが、何のチェックもされる事なく書き込まれている事も違和感の大きな原因です。
いわば、それらは不特定多数が目にする場所において、 短文、感情的、差別的、侮辱的、公序良俗に反する言論が放置されたままの状態であると言えるでしょう。
いかなる言論であってもその発言は禁じられるべきではないが
別に私はそのような発言を表示するな、と主張するつもりは原則、ありません。(ただし、明らかなレイシスト発言などはこの限りではありませんが)
それは発言はこの国の憲法において思想信条の自由として認められる事です。しかし、それは反対意見の言論を奪う事にも私は同様に反対します。
しかし、それらの反社会的発言を、一方的に、誰しもが目にする場所、つまり、半公共的な場所のヤフーのコメント欄で表示することが社会的に正しいのか、と考えた場合、甚だ疑問に思わざるを得ません。
なぜ、おかしな主張が先頭に来るのか
ヤフーニュースのコメント欄には投票ボタンがあり、そこに投票された数に応じて先頭に表示されるのですが、それらについて、
「読者による一定程度のチェックが働いている」
と、yahooの運営側は主張するのかも知れません。
しかし、ヤフーニュースのコメント欄において先頭に出ている文章は、理論性の無い、感情的な文章が多く見受けられます。
これは、ヤフーのニュースを見ていると者とは、感情的な、そして偏見に満ちた見方をしている、と読めるのかも知れませんし、もしくは何らかの思想的背景の有る者達が組織的な動員をし、世論形成のためにそれらの発言への注目を誘導している、とも考えうるでしょう。
また、ヤフコメという匿名の場所、すなわち、なんら責任のない状態で、一瞬で物事を判断するような場合、汚い言葉で相手を罵る事によって存在感を示す発言に目がゆきやすいのかも知れません。
それが理論的に正しいかどうが関係なく、インパクトを観覧者に与え、それによって「ノリ」で投票ボタンを押させる事により、それらの極端な意見が表示されている、とも考えられうるのではないでしょうか。
特に、それは匿名であるがゆえの「通常であれば発言し得ない、賛同し得ない」ような言論に賛同してしまう、人間の心の弱さを突いた手法とも言えるでしょう。
組織的動員による世論誘導の可能性について
もっとも、私としてはそれらのヘイト発言の裏側には組織的な動員が存在すると考えていますが。
ネットは一人が何十人、何百人にも化けることが可能です。しかも、それを後押しする財源を持ったものが存在すれば、いとも簡単に「匿名の投票結果」など書き換えることが可能でしょう。
「同一IPからは複数投票はできないように対応した」としても、一人が何十台もスマートフォンとSIMカードを保有し、それらを使って「投票」を行うことは技術的には十二分に可能です。
「然るべき資金力」を持った者たちからすれば、格安SIMやスマホを何十台と一人に配布することによって世論誘導ができる、と考えれば、あまりにも安い世論工作費用でしょう。
彼らの真の目的は「誹謗中傷」ではなく、世論形成にあると考えます。
ヘイト的な、そして良識ある思想をシャットアウトする、それらは現状を無制限に肯定する反知性主義の現れの行動とも言えるでしょう。
現状を無制限に肯定する行為、すなわち反知性主義的を広める行動は、一体、「誰」が得をするのか?
それが全ての答えではないでしょうか。
「嫌なら見るな」に尽きるのかも知れませんが、少なくともヤフーニュースのコメント欄とは、組織的動員と、それらの群集心理とネット民における匿名性であるがゆえの人間の負の感情の表れ、また、何らかの「意図」をもった集団が介在した場である事は確かでしょう。
ヤフーコメント欄のヘイト書き込みにいかに対応するか
ヤフーのコメント欄には、そのコメントに対して賛同と、反対のボタンがあります。
とはいえ、ヘイト的な書き込みに対しては反対意見も、もちろん、賛同意見も表明すべきではないでしょう。
つまり、放置です。
それは、「そのような問題あるコメントを放置するヤフー」への最も有効な対応かもしれません。結局、ヘイトを撒き散らす輩、それを黙認する輩は、「対応されるがゆえに」存在意義があるのですから。
ネット上で、いかようにでも「特定勢力が多く見せかけることができる」存在に正面から抗うのではなく、「ヘイト者を放置する企業」を冷静な目で判断する、それを知り、理解する、事こそ、最も重要な行為ではないでしょうか。
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