
なぜ教員はおかしな事ばかり言うのか。
いじめ隠しの問題や、体罰教師の問題、部活の強要など、学校とは、ある意味で日本の問題の縮図と言えるような場所をとなりつつあります。
なぜ教員は、そのようなおかしな人物、もしくはおかしな行動をしてしまうのか、それについての、原因を考えてみたいと思います。
公立学校の教員とは、それは公務員であり、その公務員根性によっておかしな学校運営が行われて、いると考えれば多くの問題の考え方に間違いはないでしょう。
教員の中には、いわゆる日教組系の「進歩的」な考えをする教員がいる事も確かでしょう。しかし、そのような教員は、現在では公立の高校などであれば、いわゆる所底辺校に固めらて配置されれ、思想的な影響を生徒に与えないようにされている状態ではないでしょうか。
なぜならば、底辺校では「思想的影響を与えたくとも、生徒がそれを理解しうるだけの頭脳がない」事が多々あるためです。
全ての教員が教員として不適格である、と主張するつもりはありません。
事実、私の育ってきた高校時代や中学時代に、感謝してもしきれないほど私の人生に大きな影響を与えてくれた教員の方々がいる事も確かです。
公務員としての教員
しかし、それはごく一部の教員であり、その他の教員は、ひたすら公務員的な、「お上」の目を気にする、そのような職業教員の在り方であったと記憶します。
それは文部省の考える、「生徒のあるべき姿」と称する国家的な価値観を押し付け、その国家的な施策の実行役としての教員の存在であると考えるべきです。
確かに日教組などの労働組合も存在し、「お上」に楯突く、もしくは疑問を投げかける教員も存在しますが、それはあくまで例外的事項であって、現在の公立校の教員の多くは、上司の顔色を伺う、ヒラメ教員と言えるような存在になっています。
(※ヒラメは常に「上」を向いています。すなわち、常に「お上=上司=教頭など」の顔色を伺う者としての意味があります)
つまり、自分が公務員の特権的立場にあるからこそ、それを手放したくがないが故に、国の言うべき、「あるべき生徒像」を生徒たちに押し付けているのです。
その結果、わけのわからない組体操であったり、長時間の部活、管理教育などの行動を彼ら、彼女らは行います。
なぜ公立の教員は考えることを放棄するのか
公立学校の教員のその多くは、まともな社会経験をする事なく、「仕事」としての教員になります。
少なからぬ犠牲者を出しているにもかかわらず、未だ続けられる組体操などは、従来の伝統を崩したくない、すなわちこれまで、何も考えずに連綿と行われてきた行事に意見することによって、自分が責任を取るべき事態を回避しようとする役人根性が丸出しの結果としてのものでしょう。
また、教員たちを本来監視すべき公務員の教育委員会や市町村都道府県なども、全くそれが機能していない、それどころか、教員の無為無策によって生じた問題を隠蔽しようとする有様です。
そのような役人根性丸出しの者たちが支配する閉鎖空間としての学校で、子供達は18歳まで凄さねばならないのです。そのような空間に放り込まれて性格が歪まない方が不思議だと思うのです。
彼らは教育者、などと、ご大層な自己定義をしていますが、結局のところ彼らが最も重視するのは、自分の担当している生徒をいかに問題を発生させる事なく、卒業させるか、そして、生徒たちをいかに良い進学先に送り込むか、が優先事項でしょう。
「生徒に『問題』を起こさせること無く、『優秀』な進学先に進ませる教員」
が、良い教員として評価されるのですから。
また、今の学校の教員とは、多くの場合、大学を卒業し、社会経験を全く積む事もなく閉鎖された学校空間の中に入り、そこで教員同士が「先生」「先生」と呼び合う、非常に不適切な空間です。
そのような中で、社会との乖離が生じない事自体がありえないでしょう。
総論として
子供とは、18歳を超えるまでは社会に対し、自分の権利をなんら行使する事ができない、すなわち一刻も早く乗り切りべき時代であると私は考えています。
実際、私が中学、高校時代に感じていた疑問は、それは大人になって、決してそれらの考え方や不信感は間違っていなかったように思ってしまうのです。
確かに、その当時は思考的な背景はなく、それは単なる感情的な不満としか認識できなかったのですが、社会に出て、この日本社会のおかしさを知れば知るほど、学校のおかしさを再認識してしまうのです。
今の教育方針に愛国心が入っているようです。授業で用いる副読本のパン屋が「和菓子屋」に変わるなどの忖度が教科書で行われているようですが、まさしくこれぞ「お上」の顔色を伺う日本の公的教育制度の象徴そのものでしょう。
目の前に存在する、おかしな閉鎖空間としての学校の存在の問題を認識せず、いったい何が愛国なのでしょうか。愛国心と忖度という言葉は非常に似通った言葉なのかも知れません。
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