
人種差別および国籍差別を行うつもりは一切ありません
外国人議論をする際に、その多くは人種差別的な、そしてレイシズム的なフレーズが飛び交う事が多々あるのですが、私はこの記事において人種差別を行う意図は一切ありません。
それどころか、現在行われている「外国人研修生」の名目の実質的なタコ部屋労働については、これは人権問題であると考えますし、まともな賃金を払えないような、それらの制度、もしくはそれらを使う産業界そのものを一刻も早く廃止すべきでです。
労働問題は国内問題だ。恥を世界に広めるな
外国人研修生という名の実質的な労働者が日本で多く働いていますが、それどころか日本ではブラック企業、もしくは学生に対するブラックバイトなどの状況が未だに広く蔓延っています。
これは現在の労働力不足によって、いくぶん改善の方向には向かっていると考える事は可能でしょうけれど、しかし、それらの状況が今後、完全になくなる事は今のところはないでしょう。
それは行政不作為、つまり監督官庁がそれらの違法な労働問題を見て見ぬふりをするからです。行政機関はサービス残業が行われている企業の従業員からの問い合わせに対し、まず開口一番に、「証拠はありますか」と言い方をします。
確かに証拠がなければ確実な調査が難しいことは理解できますが、では一体何のための強制捜査権限でしょうか、と私は思ってしまうのです。
無論、労働基準監督官について、その絶対数の少なさについては理解します。しかし、それは単なる仕事をしないための言い訳に過ぎません。
外国文化を許容できない日本
外国人労働者が日本で働く場合、日本という国そのものに極めてレイシズム的な部分が残っているのではないかと、思ってしまいます。いわゆるところの「ネトウヨ」たちが街中でヘイトスピーチを繰り広げる動画としてyoutubeなどにアップロードされていますが、それらを傍観しているのは日本人に他なりません。また、それらの動画には賞賛のコメントさえも多く見受けられます。
また、yahooコメントいわゆる、ヤフコメと言われるヤフーのニュースにおけるコメント欄などを見てもそれらの差別的な発言を極めて多く読む事ができます。
もっとも、それらの差別的な言動をしている者たちも、1対1で外国人に合うと、何も言えない、つまり、ネットや集団でなければ何も言う事ができない人間的な弱さである事は確かでしょう。
しかし、それらのヘイトスピーチなどが放置されている状態の多くは、日本人の心の奥底に対し差別的な感情があるのではないかと、思うのです。
私は人種の皮膚の色、もしくは目の色、髪の色などによって差別をするつもりは全くありません。しかし、現在の「ネトウヨ」たちが差別している特定の外国の人々は、外見的にはほぼ日本人と同じであるにも関わらず、国籍が違う事だけで罵倒されているのです。もし、日本に「非アジア系」の外国人が入ってきた際に、彼らが受け入れられるか?それは甚だ疑問に感じます。
外国人労働者の必要性は認める
私は外国人労働そのものを否定するつもりは全くありません。それは国内での雇用率が100%を達成し、そして、サービス残業が厳罰化され、働き方について、サービス残業、長時間労働は絶対に許さない、という同意が国民の間に共有され、かつそれが実効的に行われた上で、それでも働く者が足りない事態となれば、外国人労働者の導入について議論は行われてもいいと思います。しかし、現在の社会状況はどうでしょうか。
長時間労働は無視され、サービス残業も見て見ぬふり。矛盾に満ちた「働かせ方」に満ち溢れた社会状況で、いったい何が外国人労働者なのでしょうか。
それは現状の問題には全く直視せず、産業界における都合のいい使い捨て人材を投入しようとしている、それだけにすぎないのではないでしょうか。
心ある右派との共闘も有り得る
この議論については、「右派」と「左派」の共闘、すなわち本当の愛国心を持ち、現在の労働問題に対し憂慮している「右派」と、労働問題をテーマとする「左派」で共闘できる問題ではないか、とすら思ってしまうのです。
「右派」からすれば外国人労働者が日本に来る事によって、日本のお粗末な労働環境を全世界に知らしめてしまう、つまり、「日本の恥を世界に晒すな」との議論が成り立ちますし、「左派」からすると、現場の地獄のような労働環境に外国人を連れて来るな、という主張が成り立ちます。
それらは、あくまでも可能性にすぎませんが、ほんとうの意味での「愛国」とは、現在起こっている社会問題をしっかりと認識し、ダメな事はダメと言う、それが求められる考え方ではないでしょうか?
とはいえ、外国人労働者は「来ない」
とはいえ、ここまで書いてきてこの記事の議論をひっくり返すような事を書いてしまうのですが、日本に外国人労働者はもう「来ない」と思ってしまうのです。
日本人は、日本は先進国でありそして、外国から尊敬されているなどマスメディアが垂れ流す幻想を信じていますが、中国やりシンガポールなどのアジア諸国における発展は目覚ましいものがあります。
今、日本で「外国人研修生」名のもとのに働いている外国人労働者の、彼らの母国は目覚ましい発展を遂げているのです。
一体、何が悲しくて自分の母国が刻々と発展しているにもかかわらず、極東の島国には出稼ぎに来なければならないのか?それ自体が外国人労働者が、もう日本に来ない理由です。
そのような場合、遠くはアフリカなどから外国人研修生を呼ぶのかも知れません。ただ、彼らを日本人が心理的な面において受け入れることができるか、それは全く別の問題ですが。
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