築地市場の豊洲移転問題で伝えられない重大問題 問題の矮小化と行政と政治

By | 2016年10月2日
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豊洲市場移転の「今更」の問題化

小池知事がまるで、豊洲市場の問題をバッサバッサと切っているかのように見えますが、それは単なるパフォーマンスなのですよね。本来、豊洲市場への移転問題については、問題があるのは少なくともマスコミであれば誰もがとっくに認識していたはずです。

今更になって、騒ぎ立てる理由。それは都議与党関係者の内部権力争いで、移転問題が「いま発見された」大問題であるかのように騒ぎ立て、小池知事側が自分たちの権力基盤を取り戻そうとしているだけにすぎないように見えます。

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豊洲市場移転問題の「根本」

この問題で最も注目すべき点は、そのような都議会与党のプロパガンダを用いた権力闘争ではなく、なぜ地下空間が作られたか、その時期も、責任者すら判明しないのかという、政治と行政の癒着、そして行政の事なかれ主義、もしくは行政の無責任体質によるものであると思われるのです。

しかもそれは、私が住んでいるような東北の地方都市で行われたことではなく、日本を代表するする首都東京で行われた、もしくは現在進行形で行われている問題、ということです。無論、それは東京都の税金で行っていることなのですから、地方在住の私がどやかく言うことではないのですが、つまり東京でさえそのような役人と役所の癒着があるということです。

東京で当然のように行われていることが、それで東北の県議会でそれが行われていない、などとはおそらく誰も思わないことでしょう。

今回の豊洲移転、という問題があって、一時的にその問題で騒ぎたてたとしても、その問題「だけ」を追って、それが解決すれば、平常進行に戻る、ということですよね。なぜそのような行政と政治の癒着が起きるのかという根本問題に誰も踏み込もうとしない、もしくは踏み込めないのかもしれませんが。

おそらくは豊洲市場への移転は無理だと思いますが、結局そうすることによって、別の市場を作るなり、もしくは築地市場の大幅改装なり、また別の新たな政治家の息の掛かった建築業者が儲けるのでしょう。

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豊洲市場移転問題の伝えられない最大の問題点

今回の豊洲移転問題において、小池知事をはじめとする問題の提起をした者は、それによって都民の信頼を得よう、それらの政治的パフォーマンスとして問題提起をしたのかもしれませんが、しかしそのパフォーマンスの上に示されたものは、日本という社会において

「行政と政治の癒着が首都の東京においてすら行われている」

それは、つまりそれは全国津々浦々で行われている、という、あまりにもお粗末な 現在の社会状況を示しているのではないでしょうか。

私も地方に住んでいるので、地方議会は地域ニュースなどでチェックをするのですが、本当に酷いものですね。

結局、彼らがやってるのは「議会ごっこ」に過ぎないのですよね。

取るに足らない問題を、さも議論したかのように見せかけ、そして、そこに「民主主義」の「選挙で選ばれた」議員が働いていますよ、というアリバイ工作にすぎません。

豊洲問題についてはマスコミは「移転問題」という問題に「のみ」問題を矮小化し、枠をはめて論じようとする自主規制を感じざるを得ません。当然、マスコミには記者クラブなどの自主規制の枠組みがガッチリとあるわけですから、マスコミは絶対に問題の真相など伝えることはできません。

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