クラインガルテンもとやまへの第一感想
実際にクラインガルテンもとやまを訪ねて思った事ですが、決してクラインガルテンは限界集落ではありません。
極めて人工的に作られた場所です。
しかも、まるで、その建物自体を作る事が目的であったかのようにすら思えてしまう場所です。
結局、今Googleマップなどが発達し、建物の外見は比較的に誰もが簡単に調べる事ができます。しかし、実際にそこに行ってみなければわからない雰囲気は確実に存在すると考えます。
きっかけ
私は会社員として働いているのですが、もうサラリーマンなどは終わりです。通勤電車はもうまっぴらだ! 上司の顔など見たくない! 今後は農業だ! 農業! 会社員などもう飽き飽きだ!
…。
などという、悪質な冗談はさておき、ふと思い立ち高知県クラインガルテンもとやま、こと体験型農業施設を尋ねてみる事にしました。
ちなみに私は本州の某県に住んでいるのですが、今回、四国に出張する機会があり、その次の日に休みを取る事ができため、その日にクラインガルテン本山にゆきました。
訪ねた日は2019年の6月の上旬です。
本山町は国道439号線の並びにあります。町内にはホームセンターのコメリやドラッグストアなどもあり、とりあえず生活するには問題ない場所の印象を受けました。
ただ、それらは国道沿いに、比較的、最近になって建てられた施設のように見えます。一方、本山町の旧市街と呼ばれる場所では非常に道が狭い印象を受けました。
この、道が狭い印象はクラインガルテン本山にたどり着くまで、ずっと続きます。
今回、四国の瀬戸内海側から国道で行ったのですが、本山町のたどり着くまでは非常に運転をしていて楽しい道である、との印象を受けました。信号も、あまり存在しません。
本山町までの道は、運転自体はしやすいのですが、途中には分かり難いにくい分岐点などもあり、ナビゲーションがなければ行くのは難しい場所であるかも知れません。
とはいえ、私には楽しいドライブと思えましたが。
クラインガルテンもとやまへの道が細い
さて、本山町の旧市街地からクラインガルテンもとやまに行こうとするのですが、クラインガルテンもとやまに行く道が非常に細い。
今回、私は会社の社用車で行ったのですが、その車種はトヨタのある小型車とだけ書いておきます。
ちなみに、クラインガルテンもとやまにたどり着く直前の部分が一番、狭かったです。
私の乗っていた車は4ナンバーの小型車でしたが、車幅≒道幅、とさえ思えるような、非常に神経を使う部分がありました。
さて、クラインガルテンもとやまを実際に見て思った事としては、「本当に小さな小屋」です。
もちろん、ここは家や、住居ではなく、滞在施設滞在による農業体験ですから、小さくて当たり前ですが。
とはいえ、そこには軽トラや洗濯物などが干されてあり、まるで、そこで誰かが生活しているかのような雰囲気を感じたのは私だけではないでしょう。
また、なぜか付近に子供の遊具施設があり、日常的に使われているような雰囲気を感じました。
クラインガルテンもとやまへの、とてつもなく細い道、20分~30分かけて旧市街まで下りねば、まともな生活インフラがない場所で暮らす事、もし、そんな事をする人が存在すれば、ですが、それ自体がある種の才能である、とさえ思ってしまいます。
まあ、まさか、そんなところに住んでいる人は存在しないでしょうけれど。
また、同じくクラインガルテンもとやまから本山町の旧市街地に降りてきた際にも同様に非常に狭い車幅の道があり、ほとんど歩くような速度で、それらの部分を通過しました。
※ドライブレコーダーをキャプチャしたもののため、非常に画質が悪いです。
本山町中心部、旧市街地について
クラインガルテンもとやまに行ったついでに本山町旧市街も行ったのですが、非常にコンパクトな町です。
幼稚園と小学校が同じ場所に併設されており、また、中学校と高校も同じ場所に併設されている感じの場所です。
おそらく、このような町に住むと、ほぼ誰もが顔見知りのような状態になるのではないか、と考えてしまいます。
また、本山町役場も行ってみましたが、非常に細い道の中にあります。
また、本山町役場の周りに選挙関連のポスターが貼られているのですが、なぜか革新系の候補のポスターが多く感じました。
古い本山町役場の建物は、まるで昭和的な雰囲気さえ感じさせるものがあります。
とはいえ、このような場所で住む事は、相当な覚悟が必要ではないか、と考えてしまいます。なぜならば町自体が小さく、自分の生活における選択肢がほとんどない状態ではないのか、とさえ思ってしまいます。
特に子供の教育についてはなおさらです。
これは、都会に住んでる人には、なかなか想像できない生活スタイルとなるのではないでしょうか。
本山町の旧市街は国道439号線から一歩奥まった部分にある町です。国道をドライブしていると、積極的に見ようとしなければ見れない場所に家や学校があります。
その付近に吉野川が流れていますが、その吉野川へばりつくように何軒かの家が建っているのも確認できました。
移住についての現実的な問題点、感想
私も今住んでいる街はあまり好きではないので、将来的には地方部に家を買ってパートナーと一緒に暮らしたいと思ったりもするのですが、さすがに、このように山間の町に住むには、相当な覚悟が必要である事を改めて思い知らされたのが、今回のクラインガルテンもとやま訪問でした。
とはいえ、私は、このように小さなコミュニティの中で全員が顔見知りのような中で暮らしていく事は到底、無理であると断言します。
自分とパートナーだけで暮らすのであれば良いのかも知れませんが、子供ができた場合、教育において極めて透明な部分があると言わざるを得ません。また、地方の過疎地域における閉鎖的な人間環境に対して、私は、散々、実家で、辟易たる思いをしてきたのですから。
さて、クラインガルテンもとやまと本山町の見学を追えた私は、しまなみ海道大橋を目指してひた走ることにします。また明日から仕事が待っているのですから。
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