
孤独に対して効果的なおすすめの一冊なおすすめの一冊
私はこのが本すごく好きです。イラストも可愛くて、記事の一つ一つはすごく短いのですが、色々な体験記を書いていて、孤独に対してポジティブな意味での効果的な、おすすめの一冊です。ある意味ではブログを書籍化したような印象の一冊ですが、記事の一つ一つの出来事のセレクトが非常に巧みな一冊です。
例えば精神科にかかる話、一人で富士山に登ってしまう、一人で海外旅行に行ってしまう、全部それらを一人で、しかも、まったく悲壮感なく、すごく楽しそうに書いています。
なぜ日本では孤独が否定されるのか
孤独に悩んでいる人の場合、例えばその孤独が悪い事であるように認識してしまいやすいことがあります。
ではなぜ、孤独イメージがネガティブなのか、それはマスコミによって作られたものです。
なぜならば、マスコミはカップルや仲間内の集団などで、消費をともかくさせたい、なぜならばCMのスポンサーのためにそのような意識が根底にあるので、一人はダサい、暗い、といったプロパガンダのメッセージを発信し続けているのです。
それらの孤独に対して、著者は全然悲壮感もなく、ひたすら一人で楽しんでいて、読んでいると全然、一人である事が問題や、またそれが悲しいことであること、もしくは寂しいことであること、それらをすべて打ち消してくれるような一冊となっています。
二人の孤独はひとりの孤独よりも寂しい
孤独は人生において一定の時間は必要です。
著者はこの本の途中で離婚されているのですが、例えば孤独は一人でいるから寂しいと考えがちですが、実は結婚していても、その結婚が破綻してしまう直前、それはもしかすると一人でいる孤独よりももっと寂しい孤独かもしれません。
今、結婚する若い人が少なくなっています。それは、結婚をできないまでに経済状況が悪化し、雇用状況が壊滅的状況になっている、の方が正確な言い方のですが。
それらの、若者が結婚しない状況は、孤独を肯定する方向に庶民の側からその行動が進んでいるのだと思います。
無論それではテレビにCMを流している多くのスポンサーはアガったり、になってしまうので、恋愛や結婚を散々、それが良いことであるかのようにプロパガンダとして垂れ流しているのでしょう。
別に私は結婚を否定するつもりはありませんが、結婚するにしてもお互いの孤独を肯定し、そしてお互いの孤独を補いあえる、そんな関係として結婚したいです。
この本をおすすめする理由
この本は人生において、孤独が問題と思える人には、最良の一冊です。とてつもなく深刻に思えてしまう「孤独」という問題を、ひたすら明るい側面から書いている一冊です。ただ、明るい側「のみ」を書いているのではなく、精神科にかかるなどの負の側面もそれとなく混ぜ込む、そして、読後には自分が一人でいることを「楽しさ」として考えさせててしまう、実に上質な構成の一冊と言えるのではないでしょうか。
もし、このブログを読んでいる方で孤独に悩んでる方がいたならば、是非ともこの本をもう一度手にとって読んでみることを強くお勧めします。孤独に効く、最良の一冊です。
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