ネットでの遵法性と非寛容、窮屈な社会と、ネットによる相互監視体制

By | 2017年10月17日
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相互監視をネットで行う者たち

最近webを見ていると、「やってみた」系の動画などで、その法的問題点を得々として
指摘する者たちが満ち溢れていますが、これは非常に社会的にマズイ傾向なのではないかと思うのです。

それは一見、遵法精神に富んだ社会と思われるかもしれませんが、裏を返せば相互監視体体制が作られつつあることに他なりません。私は以前snsとは相互監視体制のためのツールである、とこのブログの中で指摘しましたが、現在、さらに相互監視の目が定着しつつある状況と言えるでしょう。

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法的に完全に一致していることを一番望むのは誰か

それは為政者に他なりません。
法律、法律と言うことによって、国民から自由な思考さえも奪ってしまう。「微罪」の適用など、時の為政者がその気になれば、いくらでも市井の民に適用することは可能です。
その一方でこの国ではサービス残業や過労死は放置され続けたまま、にもかかわらずです。

その一方でのお粗末な労働基準環境

ご存知でしょうか?この国では過労死をさせた企業の名前は公表されることはありません。

現在、この国で過労死が行われた、と報道される企業は、それは過労死をした従業員の遺族が意図的にその企業名を公開しているに過ぎません。決して行政罰として過労死をさせた企業の名称が公開されることはありません。

電通裁判で明らかになったように、過労死をさせた企業であっても、罰金はたった50万円、しかも簡易裁判所での裁判で終わりです。電通謎の巨大企業にとっては50万円の罰金は、痛くも痒くもないでしょう。

一方、それに対してyoutubeやブログなどでは、それらのコンテンツの作者がおかしな行動をすると、「法律違反だ!」と嬉しげに問題点を書き連ねる者たちが満ち溢れます。

無論、それが法律的な問題点を指摘される理由もよくわかります。それは私がこのブログで日常的に書いている通り、ブロガーやユーチューバーといった者達の少なかぬ者たちは、そのコンテンツによって、カモを集めるための場所と考えているのであって、実際にはそのコンテンツの先には情報商材やアフィリエイトとなどの換金システムを作っていることが多々あります。その様な者たちが糾弾されて然るべきである、という考え方は私も理解できます。

しかし、そうではない、普通のちょっとした思いつきでのブログやユーチューブの投稿に、異常なまでの遵法性を気にしなければならない社会とは、本当に健全な社会といえるのでしょうか。

おそらく、それらの法律上の問題点を指摘ている者たちは、自分の通っている会社に対してサービス残業や労働基準法違反について、徹底的に経営者とやりあっているのでしょう。

ましてや、嬉しそうにコメント欄で真っ昼間から「法的問題点」を指摘しているものたちは、無職であることなど、絶対にないでしょう。

無論、私が普段指摘しているように、いかがわしいブロガー達は、「意図的に」それが明らかに法的にグレー、モラル的にグレーである事を行っているのであれば、それは糾弾されるべきです。私はこの文章で胡散臭いブロガーたちを擁護するつもりは何らありません。

おかしな社会を継続しようとする補完勢力

そのような、おかしな社会を作り上げてきたのは現在の為政者に他なりません。今回の選挙ではその為政者に対する補完勢力としての政党が耳目を集めていますが、これは結局のところ今までの社会的な誤りの路線を、そのまま継続していくにすぎないのではないか、と考えざるを得ません。

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