「保育園落ちた日本死ね」とネット右翼 流行語が示すネット右翼の短絡性

By | 2016年12月7日

2016年12月7日記述 2016年12月9日追記

流行語大賞が示す世相

流行語大賞に「保育園落ちた~」が取り上げられましたが、私は流行語大賞など全く興味ないですが、この言葉を選んだ選考委員には評価と賛辞を与えたいと思います。

それは出版社として「社会問題も考えていますよ」というアリバイかもしれませんが、それでも問題を社会に提起した意味は大きいと思います。

実際、流行語など別に知る必要も、その気も私にはありませんが、しかし、社会問題に「せざるを得ない」レベルの流行語は日本の現在の惨状をよく表すものとして、考えるに値します。

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ネット右翼が言葉尻を捉えて騒ぐ

この言葉に対しネット右翼がキャンキャンと駄犬のように吠えていますが、まさにこの言葉は今の日本の惨状をよく表している問題ではないでしょうか。

今少子高齢化の真正中で、しかも若者は派遣労働やらワーキングプアで結婚する事も、子供を作ることもできない状態です。社会は子どもがいないと次世代につながりません。次世代を生み出すためには、若者たちの安定した雇用と、一定程度の金銭的な安定性が必要です。それらが現在の社会では全くできていません。

そのような状況で一部の若者が何とかどうにかして、ようやく子供を作り、そして保育園に入れようとしたら、その保育園も入ることができない、もう社会としてお先真っ暗です。一体、少子高齢化とは何なのでしょうか?せめて最低限、保育園や幼稚園くらい、それを利用しようとするものに対しては100パーセント応じるのが社会の義務ではないでしょうか。

それは、次世代の社会の主人公をまともに作り出していない、まともに作り出す気がそもそも全く無い、現在の為政者の政治をよく表している言葉だと思います。

まあ、政治家たちは労働力が少なくなれば外国人「研修生」を大量に日本に導入すれば万事解決、と本気で考えていそうですが。それは「外国人研修制度」として、その一部がすでに実行されていることです。

私は彼ら彼女ら、外国人について何ら人種差別的な思想はありませんが、しかし、本来国内で人手不足が生じているわけではないにも関わらず、かつ劣悪な条件で外国人「研修生」という名の下の労働者を実質的に導入していることは明らかな矛盾、過ちであると考えます。

為政者にとって重要なのは有権者の「票」であって、決して有権者の「生活」ではありません。イザとなれば意図的に社会問題を作り出して、「絆」だの「国難」だの言い出して、そして問題の目をそらさせるのでしょう。

ネット右翼は短絡的思考でこの言葉の問題の根本を直視しようとしない

それらの問題の本質を見ずに、その言葉尻をとらえてキャンキャンと鳴き叫んでいる、本当にネット右翼は思考能力が短絡的なのでしょう。たとえ、その言葉が厳しいものであっても、そのような状況にした為政者に対しての罵詈雑言ではなく、それらの言葉の関係者に罵詈雑言を向けているのですから。

常識的な考えがあれば、この言葉が選ばれた意味を「愛国者」は痛切に社会を顧みねばならないはずです。それは自らが「愛している」国の将来が為政者に寄ってズタズタにされようとしてるのですから。それ特定のフレーズの言葉尻「のみ」を糾弾することは短絡性の極みです。

本来、ネット右翼達は今回の保育園の問題を直視せねばなりません。愛国などと言うのであれば、保育園が無いということ、それはすなわち、この国が教育に対してリソースを全く投入していないことの現れであることを知り、然るべく糾弾せねばなりません。

愛国とは、為政者の行うことを全て肯定することではありません。為政者が過ちを犯しているのであれば、それに毅然として問題を指摘し、糾弾するのが「愛国」でしょう。短絡的に者語をを捉えるべきではありません。

「保育園落ちた~」が示すネット右翼の愚かさ

今回の件でネット右翼とは愛国気取りでインターネット上で罵詈雑言を撒き散らしているだけの、見るに値しない、短絡的な、時間を浪費するだけのコンテンツ生産者であることを改めて示したと言えます。

彼らは言葉上は「愛国」と叫んでいますが、実の内情は為政者の無条件の肯定、そして、為政者に対する反対意見への罵詈雑言と中傷を繰り返すに過ぎない、短絡的な為政者の犬、為政者のネットプロパガンダ部隊、と罵られたとしてもしょうがないでしょう。

ネット右翼の罵詈雑言は自らの不遇の裏返しである

ネット右翼とは、社会的に追い詰められ、また自分の存在価値に自信を持つ事ができないのです。

そのために、自分が日本人である事「のみ」を最後の拠り所とし、それを殊更に強調し、為政者の言う事を盲信し、現在の社会の問題を見ようとしていないのでしょう。

そして、さらに悪いことに、本来、正すべき問題すら、為政者にとって都合の悪いことは罵詈雑言でそれらをかき消し、問題を直視しようとしない。

ネット右翼は何をどうあがいても彼女も彼氏もできないでしょうし、ましてや子供を作ることなど夢のまた夢でしょう。そんな人たちが、「保育園落ちた~」を罵倒しているのは、それは自らのルサンチマンを歪んだ形で吐き出していることと等しい事です。

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