今、老人が若者を自動車で轢き殺すなど問題が起こっていますが、私はこの問題についての改善策を考えてみたいと思います。
老人は50ccミニカーはどうなのか
自動車においてミニカー区分があります。これは50のエンジンを積んだ超小型自動車の事です。これは30年ぐらい前から存在自体はあったのですが、これを活用するべきではないでしょうか。
当然、原付きなので、最高速も60キロぐらいしか出ませんが、老人が買い物する場合であればそれで全然いいのではないかと思います。
また自動車において事故をした場合、自動車の車重とスピードの自乗に応じて破壊力が増します。そのように考えると、超軽量のこの50ccミニカーであれば、もし事故をした場合でも、少なくとも接触された側の死亡リスクはかなり減るのではないでしょうか。
しかし、上記にも書いていますが、30年前であれば、2サイクルのエンジンで時速60キロぐらいは出せたそうですが、現在、排ガス規制により50ccのスクーターはすべて4サイクルエンジンしか使用する事ができません。
そのため現在の4サイクルのエンジンでミニカーを作るのであれば、125cc以下、つまり、原付でのピンクナンバーに相当する区分まで排気量を上げるのが一番現実的な方法ではないでしょうか。
50ccミニカーの問題点
ただ、現実的には50ccミニカーの量産は難しかもしれません。
そのようなミニカーを作る事は、当然、製造者に対する責任が生じますし、また、現在の自動車メーカーは今までの自動車が売れなくなることを意味します。
また、タクシーなどを始めとする公共交通機関なども、利益の減少を生じます。
老人の利便性ではなく、自動車メーカー、既存のサービスの側の都合によって、そのような50ccミニカーは開発がされない可能性が高いでしょう。
本来すべきであった老人への移動方法の社会的整備
本来、公共交通機関の整備が老人の移動問題においては、まず第一の解決策としてあるべきだと思うのですが、公共交通機関はその運用コストなどについて難しい地域も存在するかと思いますので、その場合このようなご自身の超小型車という活用もあるのではないでしょうか。
老人の方交通事故は、それは老化する社を非常によく表している事実です。
本来であれば来るべき高齢化社会のための公共交通インフラへの投資、老人の都市部への移住促進によるコンパクトシティ化など、社会的な政策が行われなければならなかったにも関わらず、それらは現在、全く何もできていない状況です。
日本は20年も前からわかっていた少子高齢化という問題に対して、なんら実行的な問題を解決する方法を取らずに来てしまった、その慣れ果てとしての社会といえるでしょう。
![]() ![]() ![]() |