国家の無条件肯定の危険性、愛国という名の思考停止に陥る社会的な危機

By | 2018年5月30日

愛国で思考停止

インターネットでのネット右翼などという存在がいますが、彼らはひたすらに日本を肯定し、そして現在の与党政治家を肯定する存在に成り下がっています。

つまり彼らは日本という国、またそれを支配している者たちを肯定的に、しかも無意識に行っていることに他なりません。

それらは現在の為政者たちからすれば、まさに鴨が葱をしょって歩いているようなものでしょう。

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社会の不満を述べよ

私がブログを運営する目的の一つに、社会の問題を匿名で発信するため、という目的があります。社会の問題は誰かが発信し続けなければ、絶対に変わることはありません。

また、たとえブログで小さな声での発信であるとしても、その記事によって問題を有耶無耶させないことへの問題提起、そして、問題の火を消させないための役割があるのではないかと私は考えています。

為政者にとって、何が一番嫌かと問われれば、これまで有耶無耶にできていた問題をいつまでもネットでその火を消させない者が存在することではないか、と思うからです。

これは、ネット右翼などが、デマの書き込みで現在の政治家たちにとって都合のいい情報を書き込んでいる事に対するカウンター的な行動とも言えることができるでしょう。

また、それに付け加え、いわゆるネット右翼たちは、有ること無いことをネットにノイズそして撒き散らすことによって、問題の本質から目を逸らさせる役目もあるのでしょう。

それは例えば今回の森友事件において 為政者に対する応援的な書き込みをネット上に書き散らすことにより、ネット上での「為政者はは悪くない」という雰囲気作りを推し進めているのも事実でしょう。

何のための国家か

国家の主権者とは、言うまでもなく、国民です。国民より預かった血税を運用し、国家は国民が幸せになるためにのみ、存在してよい装置です。

しかし、現在の政治はどうでしょう。

祖父の時代から続く二世議員、三世議員が跳梁跋扈しています。それは現在の首相も同じです。

そして、それは政治家にとどまらず、公務員も、少なからぬ世襲公務員が存在します。まさしく、お寒い国、「クール」ジャパンとさえ呼べる状態でしょう。

また、言うまでもなく労働人口が減少しているにもかかわらず、ブラック企業やパワーハラスメントなど、働く者の環境は未だに改善されていません。

ただ、これについては、改善などという言葉ではなく、本来、労働基準法を守っていれば、生ずるはずのない事項が、何ら労働基準法が機能していないがために、このような有様になっている、まさしく発展途上国そのものと言える労働環境があります。

また、現在、可決されようとしている、もしくは可決された、労死推進法案こと「高度プロフェッショナル制度」についても、派遣労働と同じような道を歩むでしょう。

かつて、派遣労働は一部の技術者や特定分野にのみ適用されていたにも関わらず、なし崩し的に製造業にまで適用させ、その結果としての雇用不安や少子高齢化などの社会分を引き起こした事実が再び繰り返されようとしているのです。

ネット右翼は作られた存在である

それらの大問題があるにも関わらず、ネット右翼達は日本の社会システム、そして政治家を無条件にそ褒め称え、賛美します。

一説に言われるように、ネット右翼とは、現在の政治家が金を使って雇ったネットにおけるプロパガンダ部隊という見方が非常に正しいのではないかと私は考えています。

そのプロパガンダ舞台に誘導された一部の、おちょこちょいが現在のネットでの「国を愛する」などというネット右翼的の書き込みなどを行っているのではないでしょうか。

また別の見方として宗教団体などが自らのカルト的な政治信条を実行するためを身内の者を使いネット工作を行っている、との考え方もあり、私はその考え方にも強く賛同します。

まとめ

ネット右翼とは肉屋を支持する豚に他なりません。そして最後に、肉屋に捌かれるのです。自らが劣悪な環境に置かれているにもかかわらず、その劣悪な環境を保守、維持する者たちを崇拝し、問題の根本を直視しない、そんな者たちが現在の多くの「保守」派ではないでしょうか。

それらの現実的行為として、徴兵されて外国の戦線で死亡する、もしくは一生、ずっと非正規労働の低賃金労働ををするなどの、因果応報なことになるのでしょう。

本当の意味での「保守」とは、社会を維持、発展させることにほかなりません。しかし、現在の社会は為政者の制作の失敗の果に少子高齢化という、社会そのもののパイの縮小を招いています。一体、何が「保守」派なのでしょうか?

彼らが行っていることは、自らの地位と利権のみを「保守」しているようにしか見えません。

人間は学ぶべき生物です。先の対戦において日本人のその多くは為政者の「勝った!」勝った!」というプロパガンダに踊らされ、挙句の果ては特攻などという狂気の戦術で多くの罪なき若者を犬死にさせました。

それらの愚かなる行動が現在の日本でも形を変え、繰り返されようとしていると思わざるを得ません。

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国家の無条件肯定の危険性、愛国という名の思考停止に陥る社会的な危機」への2件のフィードバック

  1. 亀井

    激しく同意します。
    これだけ労働環境も壊れ、経済も壊れ、統治モラルも壊れた国にした政治を
    批判もしない
    無条件に肯定する
    政権を支える
    のは自殺行為といえます。

    返信
    1. kei-and-gen-admin 投稿作成者

      亀井様
      コメントありがとうございます。
      この社会を覆っているのは、もはや「諦め」なのではないか?
      とすら思ってしまうような状況ですよね…。
      おかしいことは、「おかしい」と声を上げる、そんな当たり前の社会にせねば、と思います。

      返信

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