
「愛国」商売というトレンド
愛国商売ってのがトレンドなのかしれませんが、最近日本自画自賛の聞いていて恥ずかしくなるような本や番組が多いですね。
美しい国、だか何だか知りませんが、極東の島国の日本という国がよほど好きで好きで好きでたまらないんでしょう。それらに乗っかる人々は。
好きでたまらないお国のためには、徴兵されてイラクや朝鮮半島で死んでもそれで嬉しいのでしょう。ぜひとも次の戦争のときには自ら進んで死地に赴いてくださいね。
もっとも、愛国商売をしているような者は戦争が始まると真っ先に手のひらを返し、「個人の人権を守れ!」とでも言うのか、それとも、どこかに雲隠れをするのがオチなのでしょうけれど。
それでもなお、ネトウヨ君は有事の時は朝鮮半島やイラクに喜々として徴兵されて向かうのかもしれませんが、私は嫌です。
さて、この愛国商売、やたら日本はすごい国であると自称し、「絆」や、「おもてなし」、などと、聞くだけも白々しくて嫌ですね。それらは、この国の衰退と退廃が現れている言論と捉えざるを得ません
本屋に行けば、そのような恥ずかしい本が並んでいますが、いったいそのような本を誰が読んでいるのでしょうか。
本屋でそれらの本が平積みにされていことは、そこそこ売れている事なのでしょうけれど、がそれは日本の貧しさ、病的な貧しさを示していることに他なりません。
いったい、どこの国が他国を罵倒し、そして自分たちの文化を必要以上に誇りを持つと行動を取るう国があるのでしょうか。
確かにそのような、自分たちの国にプライドを持つ感情はどこの国にでもあるのかもしれません。しかし、それを必要以上に、しかも他国との罵倒とのセットで悦に入るなど、とても常識的な先進国と言えるものではありません。
「愛国」商売の本質的な問題点
例えば、愛国商売でも日本固有の景色、例えば富士山であるとか、海の光景、山の光景、それらが美しいですね、そこへ皆で行きましょう、そして国内の景気の好循環を行いましょう、というは全然問題ないと思ういます。
ただまあ、それらの土地にある醜悪な土産物屋とかはまた別の問題ですが。むしろ、あれこそが本当の日本の光景ような気がしてなりませんが。風光明媚な景観よりも、外国製の土産を売りつける商魂。
しかし、日本を全面肯定し、そこにある問題を直視しない、例えばブラック企業であるとか、過労死レベルのサービス産業であるとか、破綻寸前の国債を放置するであるとか、そういった大問題を見て見ぬふりをすることが愛国か、というと、それは全然違うものです。
それは、自分の子供が非行に走ったとしても、ロクに注意もできない無責任な親と同じことです。
自分の子供が非行などの人間的に間違った振る舞いをしているのであれば、それに対して全身全霊をかけて叱る、たとえ一時的に子供に嫌われたとしても、あるべき姿を子供に躾けることこそが「愛する」ことでしょう。
彼らは国を愛するというフレーズの前に思考停止しているのではないでしょうか。
もっとも、それ以前に彼らは誰にも愛されたことも無く、異性とも付き合ったことが無いのかも知れず、大人としての誰かの愛し方が理解できない可能性は十二分にありますが。
愛国商売とは、そのような社会問題の根幹的な事を考えず、トレンドに乗っかり、ネット右翼を筆頭とする情報弱者達を騙し、そこから金を取ろうとする行為と言わざるを得ません。彼らは愛国愛国と言いつつ、実は商魂たくましい金儲けが本音でしょう。
愛国商売に騙される人々
ある意味では、そのような情報弱者だけが引っかかるような商売であれば、しかるべき知性がある人々には全く何ら被害も問題がない、と言ってしまえばそれだけなのですが、端から見ていて、正直不気味で良い気がしないので、情報弱者を騙すのも程々にしてくださいね、ということです。
また、そのような日本の過激な右翼思想外国人が見ると、戦前の日本、もしくはネオナチであるかのような非常に不気味な印象を抱くのではないでしょうか。まあ、彼らからすれば、それが「強い日本」と称する「愛国」なのかもしれませんが。
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