貧困は作られた
お断りとして書いておきますが、私は貧困問題は、多くの場合、人為的に作られた状況であり、その最大の責任者は立法にあると考えています。
なぜならば、現在の少子高齢化、労働労働力人口不足を結果とした社会問題、それは2000年代前半における、あらゆる業種の原則、派遣労働の解禁、すなわち、企業にとって使いやすい雇用状況=働くものの極限的な不安定状況を作り出してきた立法の責任である事に他なりません。
一体、どこの誰が、派遣労働などの企業にとって使いやすい、そして、いつでも働くものを辞めさせることができる、そのような労働環境において、恋愛や結婚をし、子供を作ろうと思うのでしょうか。
それを「自己責任」などと吐き捨てる行為は、世間の道理を知らぬ者の言葉か、為政者のプロパガンダに浸り切った者の言論と言わざるを得ません。
現在の貧困は立法の誤りによって生み出されたのですから、本来は立法が対応せねばならないにもかかわらず、まったくそれが行われようとしていません。
特に、それは就職氷河期の人々においては、現実的に出産が困難に達しようとする、「後戻りのできない状況」に差し掛かりつつある、と言えるでしょう。
ブロガーと貧困
ちなみに、いわいるブロガー界隈においては、貧困が真面目に扱われていないように感じます。
なぜならば、多くのブロガーは
「ブログでこんなに儲かった!」
と称する事によって、自分のサロンや情報商材としての電子書籍などを売る事を目的としているからです。
確かに、彼らも一定程度は「ブログで稼ぐ」事ができている、のかも知れません。
しかし、逆説的には「ブログで稼げいている」のであれば、自分の商売上のノウハウを第三者に教える行為とは、自らのライバルを生み出すことであり、彼らの「儲けた」と称する行動とは矛盾したものと考えざるを得ない、と思うのは私だけでしょうか。
なぜ、「儲けている」のに、それを自ら過当競争に巻き込もうとするのでしょうか?
ちなみに、私もある技術系の仕事をしていますが、自分の商売上のノウハウは絶対に第三者に教える事はありません。それ以前に、私がどのような分野で働いているか、すらブログで明かしてせていませんが。
ブログで貧困を扱う理由
インターネットはそんな環境であるからこそ、私はブログで貧困を扱うべきである、と考えるのです。
幸いな事に、私は現在、給料的には貧困ではない状況にある、と自分では考えています。とはいえ、生活は慎ましやか極まりない状態ですが。
ブログで貧困を扱う事とは、「生きる技術」を読者とともに共有し、その志に共鳴してブログを始める者たちとの協調によって、より発信力を強めていく、ある種の「生活者としての」オピニオン、とも捉えうるのではないでしょうか。
それこそ、本来のブログありかた、つまり、
いつ、どこで、何を、どのように書いてもいい
柔軟性ある自由なメディアの本来の在り方ではないでしょうか。
決してブログは「儲かった! 儲かった!」と自分の金儲けのためだけに使う存在ではありません。
企業や既存メディアが書けない内容として
貧困コンテンツについて、それを面白おかしく伝える輩達が存在します。
ある保守系の新聞社系の週刊誌では、貧困問題を、面白おかしく、「自己責任」のプロパガンダの記事として使っている、と考えざるを得ないものがあります。
もっとも、その週刊誌の親会社の新聞社自体が、が新自由主義を礼賛しているため、一見、社会問題に切り込んでいるように見えて、実は新自由主義を賛美しているメディアと言えるでしょう。
そんなようなメディアは、自分の子会社の出版社から為政者の賛美を書いた本を大量に出版し、為政者の後援者にでも大量に買ってもらいたい、との思惑があるのかもしれません。
とはいえ、差別的発言などを嬉々として掲載する行為は、特定の思想信条を持った者達を固定客として得たい、という商魂が根底には存在するとも言われますが。
貧困をスタイリッシュに、シンプルに対応するために
話を元に戻します。
たとえ収入が十分ではなくとも、今のこの日本のシステムを上手く利用すれば、スタイリッシュに、そして、シンプルに生活をする事は私は十二分に可能であると考えます。
実は私は過去に一年間近くニート生活を経験しています。
ただ、ここで言うニートとは、自分の貯蓄を切り崩す生活であり、親に依存するニート生活とは異なるものです。
その時に使用した生活費は、年間で100万円以下でしたが、非常に楽しい生活を送った記憶があります。
また、それらの生活の方法について、いずれブログで書いていくつもりです。
心あるブログの書き手に訴えます。
このブログ、「警鐘と現象」では今後、貧困化する社会に対応する生き方をテーマの一つとして記事を書いていこうと考えています。
貧困テーマに対処する方法、それは「ブログでお金を儲ける」などは私は全く支持しませんが、少なくとも自分の身の丈にあった生活方法で貧困と対処しようとされているブログ書き手がおられましたら、是非ともご連絡いただければ、と考えます。
協調できる部分は協調できれば、と考えます。
我々がこうやって情報発信をしていく事こそ、この社会に対する問題提起に他ならないのですから。
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