リベラリストがおすすめする政治的、もしくは社会を考えるコミック

By | 2016年10月14日
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漫画で政治が理解できるのか?

漫画で政治が理解できるのか? 適切な読み方をすればできると思います。ただまあ、小林某などの、右派的感情むき出しのコミックはネトウヨを作りかねないだけだと思いますが。

いつものようにアフィのリンクはありません。

マンガ蟹工船―30分で読める…大学生のための 小林多喜二 藤生ゴオ

無職、フリーター、ニート、ワーキングプア、派遣、請負、期間工の者たちは絶対に読むべき一冊です。

かなり原作に忠実で、その絵柄も「コミック的」ではなく写実主義に基づいた「読ませる」ものであり、その迫力を増します。

小林多喜二はコミュニストでしたが、この本ではその思想に付いては触れられていません。しかし、現代と多喜二の生きた時代とのオーバーラップを感じずにはいられません。

30分で読めるかどうか、はさておき、素晴らしい力作である事は確かです。この話は決して人事(ひとごと)ではなく、現代の働く者たちにとっては明日は我が身なのですから。 また、ストライキの有効性と手段としての知識を得るには最適の一冊です。

マンガ 金正日入門 北朝鮮将軍様の真実 李 友情

北朝鮮はいわく、「主体思想」でしたっけ?共産主義思想をさらに発展させたしそうだそうで。

レッテルをいかに張り替えようがそこには共産主義体制の矛盾の見本市と化した社会を見ることが出来ます。

権力の集中、民意の欠如、独裁体制、それらは共産主義の最悪の結果です。

結局、人間の善意に頼るしかない制度など成り立つわけがありありません。人間など競争の中でのみ発展が生まれるのですから。

まんがで読破 わが闘争

極めてお勧め。

ヒトラーを生み出したのは実は選挙による合法的な国民の支持によるものです。それは不況や、他国のとの関係に疲弊したドイツ国民の藁にもすがる気持ちと、熱狂的なナショナリスティックな感情によるものでしょう。

それらの状況は現在の社会ともオーバーラップする部分を持ち、本書に描かれた時代と奇妙なデジャヴのような感覚すら覚えます。

国民とは何なのか、そして政治家とは、そこから生み出される政治とは。本書ではヒトラーがナチス党の党首となるまでの生い立ちを主とする記述ですが、非常に考えさせられる一冊です。

ただ、苦言を呈するならば、なぜここまで面白く記述しているのにコミックの作家名を書いていないのでしょう?非常に不思議です。

差別論スペシャル―ゴーマニズム宣言 小林よしのり

著者の言いたい事については理解はできるのですが、あまりにも問題を考える上での要素を選択しすぎているのではないでしょうか。

また、該当団体がこれまでに行ってきた事に対してバランスのある記述とは言えず、差別問題のエレメントを知るためには良いかもしれませんが、差別問題の様々な角度からのアウトラインを客観的に知るためには役に立たちません。

ムダヅモ無き改革 大和田 秀樹

おまけ。

ここまでお馬鹿に過激に書いてあるコミックも珍しいのでは。一応マージャンコミックというジャンルですが、マージャンのルールを知らなくても全く問題なく楽しめます。あと、タイゾーくんの扱いが最高すぎる(w

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