読書という「蓄える」行為の必要性、ウェブの時代、多忙だからこそ読書

By | 2018年9月13日

本を読む意味、本を読む必要性

普段の仕事の関係上、技術書はかなり読むのですが、それでは味気ないのです。

読書は人を豊かにし、物事を考える際の大きな武器となります。

仕事で忙しい毎日ですが、それでもあえて、最近、読書を再開しました。

学生時代は暇にあかせて、年に最低100冊は新書系の本を読んでいたのですが、それらは確実に今の考え方のベースになっている気がします。

教養は自分を裏切りません。人は人を裏切りますが、自分は自分を裏切れないのですから。

自分自身は最後までイヤでも付き合ってゆく存在でなのですから、自分の対し然るべき知識を与える上でも読書は重要です。

もっとも、その当時に読んだ本の内容などは、ほとんど忘れてしまったのでしょうけれど。しかし、その忘れたかもしれない内容とは、今の私の思考のベースに溶け込んでいるものと考えています。

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電子書籍の弱点

ウェブの時代にいまさら紙の本など、Kindleなどの電子書籍があるじゃないか、と言われそうですが、所詮、電子書籍は電子書籍です。

それは一時の知識の通過にすぎません。紙の書籍を読む、という物理的行為によって知識は蓄えられると信じています。

実際、Kindleを触ったことはありますが、全然有り難みが無いです。書籍、というせっかくの知的好奇心の刺激を、わざわざ削減するためのガジェットとしか思えません。

電子書籍はコミックやライトノベルといった「読み捨て」を読むためには良いのかもしれませんが、じっくりと真剣に読むべきコンテンツでは無いように思えて仕方なりません。

本当に知識を身に着けたいのであれば、紙の書籍で、「本を読む」という物理的な経験を買う事に意味があるのではないでしょうか。

紙をめくる、紙の手触り、紙のにおい、それらは紙の書籍でなければありえません。

余談になるのですが、私の場合、「物語」を読むことが全然できなくて、ひたすらルポタージュとか、そういった「リアルに存在する事象」ばかりを読みます。

小説の面白さも理解はできるのですが、所詮、それは「誰かが作った作り話」ですし、そういった「架空の世界」を面白いと思ってしまう時点で、生産的ではない、という、意味不明な悔しさが出てきたりします。

とはいえ、別に「それなりの」教養を伴った、知的水準の本を読むのであればルポだろうが教養書だろうが純文学だろうが、それは同じ効果を持つとは思います。事実、純文学などは物語としては全く面白くなく、単なる問題提起、ということも多々ありますし。

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紙の書籍のメリット

忙しい時に、ほんの15分でも10分でもスキマ時間を見つけて本を読む、その行為が未来への貯蓄になると考えます。

携帯性に優れ、お手軽に読む事ができる、という意味では、文庫や新書がおすすめです。

特に新書については特定の偏った考えに基づいて書かれた本から、権威ある著者が書いた本まで、様々な玉石混交とも言えるような状態の中から本を選ぶ事ができるのですから。

とはいえ、学生時代は、どんなに面白くない本に当たったとしても、その本を最後まで読むような読み方をしていたのですが、そのような読み方は、現時点では行なっていません。

若い時はせっかく本を買ったのだから、そんなに面白くなくても無理矢理最後まで読んでいたのですが、さすがに一定の年齢に達すると、また、仕事などで時間が限られると、自分が興味がない、もしくは、役に立たないと思った本はその本は途中で読む行為について放棄をします。

その代わり、ともかく最後までページをめくる、そして、そのページを見る行為はします。

そうする事によって、例え読む価値のないと思われた本でも、興味のある部分を見つける事ができれば、それはそれで役に立つ本になる可能性もゼロではないのですから。

ネットでも確かにかなり読み応えのあるサイトなどもありますが、ただ、それにしたところで、それは新書に換算すれば一小節程度の長さと同じ程度の長さでしょう。

本を読む行為は、物事をじっくりと考えるための、また、その本を読む行為の時間自体が、自分の考えや行動に対する、きっかけをもたらす行為としてあり得るのかも知れません。

最近、ネットのコンテンツを見ると、あくまでも私の個人的な感想にすぎませんが、アクセス稼ぎを目的としたものが多くなり、ネットのコンテンツ自体がレベルの低下がしているような気がしてなりません。

結局、誰もがコンテンツを発信できる事とは、珠玉混交の状態がさらに弱肉強食的に加速していく事に他なりません。

また、ブログなどの例を見ればわかりますが、多くの者達に読まれるコンテンツ=良いコンテンツであるとは考えられません。

それに対して、紙の本とは一定程度の歴史あるブランディングや思想に基づく媒体ですから、信用性がウェブに比べれば確実に上である事は確実に言えるでしょう。

今の時代であるからこそ、多くの人が関わり出版された紙の本を読む行為の重要性が逆説的に増してきているのではないでしょうか。

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