
ブログの本質を失いつつある現在のウェブ
私はブログを書いているので、他の人のブログも若干見る事はあるのですが、それらのブログを見ていて思うのは、「どこかで見たようなブログ」が多い事です。
それはデザインもそうですし、記事の構成方法をもそうです。一番わかりやすい例としてはサイドバーに自分の顔写真を貼り付け、そして、「おすすめの○○」などと、アフィリエイトで商品を売りつけようとする。
私は、ブログとは基本的に書く者が何を書いても良いメディアであると考えています。それは個人の発言が全世界に向かって発信をする事のできる素晴らしいメディアです。
これまで個人が世の中に自分の意見を広めようとすれば、ビラやミニコミ誌を作るしか手段が存在しなかった時代が、数十年前までは確実に存在しました。
それが今はパソコン一台、スマホ一台があれば、即座に自分の意見を全世界に問う事ができる、ブログとはそんなメディアです。
それらの根本的なメリットを忘れ、小銭稼ぎのためにアフィリエイトに必死になっている、そんな小銭稼ぎの者達をあぶり出す意味で、ウェブサイトのデザインは非常に大きな手がかりとなるのではないでしょうか。
なぜ似たようなウェブサイトのデザインが増えるのか
理由は極めて簡単です。なぜならば、彼らブロガーとは、ブログのソフトウェアのデザインを好きに選ぶ事ができるからです。
まだ、ブログを始めたばかりで、機能をよくわかっていないため、ブログの初期設定のデザインを使っているのであればともかく、「意図的に他の者と似たようなデザインを選ぶ」、その事実自体が、ブロガーの信頼性や主張をを考察する上において、非常に重要な判断材料といえるのではないでしょうか。
なぜ、「他の者と似たようなデザインを選ぶ」のか。それはSEO、すなわち検索のしやすさ、また、自称「ブロガー」としてのわかりやすい精神的なアイデンティティなのではないでしょうか。
また、記事に添えられる写真も大きな判断材料です。その写真はフリーの著作権フリーの無料画像を使っている。
この人達は、「自分の文章を無料画像で飾り立てる事を許容」できるレベルの文章である、と自分で認めている事に他なりません。一体全体、無料画像で飾り立ている事のできる文章とは、どのような意図を持って書かれたのでしょうか?
ブログの信頼性を見極める手助けとなるブログのデザイン
「ブログで儲けた」などと称するブロガーのブログのデザインを見ていると、どこかで見たような既視感を感じる事が多々あるのです。そんなに「儲けた」のであれば、Webデザイナーでも雇って自分のオリジナルデザインでも作ればよいのに、と思うのは私だけでしょうか。
今はインターネットのメディアは過渡期にあると私は考えています。それは、あまりにも誰もが簡単に情報発信をする事ができるようになったがために、金儲けありきの情報発信が、あまりにもしゃしゃり出すぎている、そんな状態です。
そんな、金儲けありきの者達を判断し、自分の時間を無駄にしないためにも、検索の結果、ウェブサイトのたどり着いたら、まず、そのブログのデザインを一瞬考えてみる事をお勧めします。
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