ネットと自己肯定感の肥大 そうせざるを得ない人々の心理と行動の考察

By | 2019年4月18日

ネットでの御大層な肩書と自意識の関連

ネットなどで自称「○○」などと、ご大層な肩書きをつける者達がブロガー界隈に多数存在しますが、彼らの深層心理の根底にあるものとは、自分の自己顕示欲と自己肯定感の肥大ではないでしょうか。

それらは、ある意味での精神的な傾向が存在するのではないかと思ってしまいます。

もちろん、これは私も含めて10代や20代の若かりし者は、自己肯定感や万能感といった者は誰しもが持つ感覚であると認識します。

それらが、ネットも誰もが使える時期、そして、誰もが発信ができる時代になり、それを恥ずかしげもなくネットに公開し、世界中の誰しもが見る事のできる空間に自らを晒し上げてしまう事は、この日本社会においてはデメリット「しか」存在しないのではないか、と考えてしまいます。

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自己肯定感の肥大とは、それが社会経験の少なさがゆえ

つまり、無知であるが故の井の中の蛙とも言うべき行為が、そのほぼ大半を占めているのではないかと考えざるを得ません。

結局は、それらの自己肯定感や自己顕示欲は、もの知らぬからこそ、できる行為なのかも知れません。

自分の実力、そして、自分の社会的なレベル、そのような事実を客観的に判断する事ができないが故に、それらの肯定感自己の中で自我を肥大させる悪循環に陥ってしまっているのでしょう。

良質な友人が存在すれば、それらの行為を、それとなく止めさせるでしょう。また、それを止めさせるべき親族といった者も存在して、しかるべきです。

もちろん、それら問題に対しブロガーたちは「家族や友人の目を気にするな」と、まるで何かの新興宗教の教祖のように囃し立てるのでしょうけれど。

ウェブであれば、自分で物事を調べようと思えば、いくらでも自分よりも凄まじい技術や感性を持った者達を知る事ができます。

しかし、それを知りたくない、もしくは、あらかじめ知っているからこそ、やたらとお仲間で固まり、自分に向けられた指摘を「誹謗中傷」との言葉に言い換え、自己正当化に走るのかも知れません。

何らの根拠なく、自分は何者かであるような能天気な思想をばら撒いている、そんな風に私は見えてしまいます。

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社会との折り合いの悪さといびつな自己顕示欲

自称「○○」などと名乗っている者達の多くは社会経験が浅いもしくは、社会経験を否定しているように見えてなりません。

つまり、社会との折り合いがつかず、その鬱憤を晴らすためにWebに自分の「理想像」を作り上げて「しまった」存在であるのかも知れません。

確かにWeb空間上では同じくワナビー、もの知らぬ者達が多数存在しているため、お互いの傷を舐め合うのかも知れませんが、多くの場合、現実社会では残酷な技術レベルなのでしょう。

別に自分の本名と顔写真を公開しないのであれば全然いいと思うのです。まだ、いずれ正気になった場合に後戻りも出来るのですから。

ちなみに、それらのおかしな自己肯定感の肥大化をした者は、ネットで常識ある者に批判をされた場合、「本名で批判をしないのだから卑怯だ」などと言います。しかし、そもそも、まともな人はインターネット上に自分の本名をあげて、そのようなセンシティブな話題は使う事はしません。

おかしな人が、自分のおかしさを肯定するために「自分のおかしな部分が正しいかのように」振る舞う、そして、その者達が集団となる事によってさらに、そのおかしな連鎖は続いていくのです。

Webで大きな顔をして、ご大層な言論を垂れ流している人々とは、多くの場合会社組織を否定します。

なぜならば会社組織とは、人間関係や技術が可視化されていく環境であり、その中に入れば自分がいかに平凡な存在であるか事に気づかざるを得ないからです。また、会社に行けば、上には上が存在する事を嫌と言うほど味わう事ができます。

とはいえ、それは逆に言えば、向上心のないものからすれば、「下には下が存在する」事と同義語であり、ネット上での「個性」とやらを自分の意識の中で最大化させ、自分の存在意義を自分の頭の中、すなわち、「自分の描く理想像」が最大化、極限化させてゆくのかも知れませんが。

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ウェブ上での自意識肥大の成功例は否定しないが

とはいえ、それらの自意識の肥大化によって成功した人々も存在する事は否定しません。

しかし、彼らは多くの場合、実力が伴っていない場合が多々であり、自分の影響力によって、信者やワナビー達を先導する事による、消費行動への転嫁を利用する企業がチヤホヤともてはやしているに過ぎません。

それらの行動を奇妙な行動として継続する事ができるのか、もしくは、時代の徒花として使い捨てにされるのか、本当に神のみぞ知るところでしょう。

とはいえ、多くのばあい、時の流れは正当な評価を残酷に突きつけるものですが。

もちろん、それらの自己顕示欲の肥大した者達を持ち上げようとする、もしくは、それを勘違いしてしまう者達が存在する事も、また確かですが。

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