日本社会の成長は終わった
日本社会には、もう今後没落しか基本的には存在しない、と私は考えています。

その没落の具体例としては以下のような状況になるであろうと考えています。
- 拡大する格差
- 増える外国人労働者
- 事実上の徴兵制(経済的徴兵制)の導入
- 日本国の経済破綻
- 第三国による経済的な、事実上の統治の露骨化
これらが、今後10年、もしくは20年程度をかけて行われるのではないかと考えています。
では、そのような絶望に向かう日本に対して、どのように我々生きていけばいいのでしょうか。
社会に対する個人としての自覚を持つ、一人で生きる覚悟
重要な事は、自分一人でも生きていく生活スキルを手に入れる事、ではないでしょうか。
今の価値観とは、集団主義に基づく価値観があり、そしてその集団主義の延長として家族もしくはカップルを賛美するという商品の消費を賛美するモデルが成り立っています。
いずれ、近い将来、集団主義の考え方は、情報弱者しか染まる事のない考えとなるのではないでしょうか。
つまり今、のような社会システムを維持できなくなる時期が今はもはや始まっていると考えても問題ないでしょう。
そのような場合、これまでの集団主義、もしくは事なかれ主義とは、つまりそれは為政者にとってより露骨な駒としての扱いを受ける事に他なりません。
経済的な面、そして自分の人生における計画など、それらは全て自分の自己責任という側面が現在よりもさらに強くなるものと考えます。
この国は今存在する利権を必死に守り通し、そのツケをすべて弱いものに向けるでしょう。
一例として挙げるならば、民間の実質的な給料が下がり続けているにもかかわらず公務員の給料だけは値上がりが生じている、それはすなわち公務員の給料という利権を守っている状態に他なりません
生きるためのスキルとは
それらの対策としては外国語学習なども必要でしょうし、また、自分で考えて行動をする、そして生活を必要以上に大きくしないなどの対策が必要でしょう。
これまで賛美されてきた大量消費、もしくはローンを組む事による高額商品の購入のため借金、それらによって、がんじがらめにされると、生活の小回りが利かなく恐れがあります。
今後の不安定な社会情勢において、小回りの利かない人生とは、極めて危険な状態と言えるでしょう。
「豊かになる」事は、それは自分の生活がガンジガラメになり、身動きが取れな無くなることと同義語なのですから。
消費が美徳である、もしくは消費を行わなければ国内経済が循環しない、などの議論は一定程度は理解はできるものはあります。
しかし、それはこれまでの経済モデルを維持するという前提であり、今後、衰退する日本において、それらの経済モデルが本当に正しいのか、そもそも論での問題の根底を考える必要があるのではないでしょうか。
これらのモデルにとらわれないために、まず自分の生活の基準を確立する、そして自分一人でも楽しむ事ができるような生活形態を作るのが重要ではないでしょうか。
別の誰かと比べなくても、自分が楽しいと思える生活をできるのであれば、それはそれで幸せな人生だと私は考えています。
むしろ、孤独に耐えられないがゆえに無駄な消費をしている事は事実でしょう。
人生の基本単位としての自分、その生き方
人生における単位とは、個人、孤独です。
日本社会は放置しておけば自然に集団主義に回帰します。
それは3.11における「食べて応援」などというフレーズを見てもわかるとおり、日本人は社会的に大規模な困難が起こると、それの解決方法として集団責任を安易に選び、その責任を曖昧化しようとする、もしくは精神的に誰かを頼ろうとする、のような傾向がある事をまず十二分に理解すべきです。
その上で、今後、社会状況が変われば、そのような集団主義自体が悪しき方向にしか使われないであろう事を十二分に理解し、一人でも生きていくという事を今後の人生の考え方の根底に据えるべきではないでしょうか。
自分が生きる上で、何が必要かをまずよく考えるべきです。
自分が自分の人生において何を最優先としたいのか、を考えると人生が楽しくなるかもしれません。
その考え方で何がしたいか、今の所、わからないのであれば、「自分が余命1年である」と考えると中期的、短期的に、自分が何をすべきか、何をしたいのか、という事が見出しやすくなるのかもしれません。
もちろん、生き方次第によっては結婚をすることもあり得るでしょう。
しかしその場合でも家を買う場合、中古の住宅、ローンは5年もしくは10年以内に終わるような、いわゆるボロ家を意図的に買うということも戦略的に必要でしょう。
また子供の教育などについても極力お金のかからないような教育方法を取るなど、この国が衰退していくということを前提とした計画を立てるべきであると考えます。
もはや今後、成長はこの国にはありません。この国にあるのは、衰退です。その衰退に個人としていかに軽やかに対応するか、自分の「生」を大切にするか、そんな考え方が今後求められるのではないでしょうか。
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