
AIスピーカーという新しいメディア
私はこのブログで何回か取り上げていますが、今、Google HomeやAmazon Echoなどの、AIスピーカーが取り沙汰されています。
これは人間の音声での問いかけに対し、解答、解説、もしくは、音楽を流すなどの機能を有する機材ですが、それがいずれ近い将来には、ブログの読み上げ機能に結びつくのではないか、と私は考えています。
ブログの読み上げとは、それは自分専用のラジオを持つ事と同じです。そのラジオのコンテンツは、自分が好きな、もしくは自分の考え方の傾向と同じようなコンテンツを次々と読み上げてくれる、そんな新しいガジェット、もしくは新しいメディアといっても良いかも知れません。
それは今までにない音声メディアであることは確かなことなのですから。
読み上げメディアが普及した場合、読み上げるコンテンツは、言うまでもなく、テキストのメディアになります。
ブログ業界のおかしな現状
現在のブログとは、私はこのブログでも度々糾弾しているのですが、SEOを最優先とした、
「いかにして検索結果の先頭に現れるか」
そして、そこからのアフィリエイト手数料収入をいかにして得るか、が現在のWebのブログ業界の主流となっています。
また、そのSEO対策のために、いわゆる網羅的な情報、つまり、Wikipediaから取ってきたかのような、プチ辞書的な記事が検索結果の先頭に表示される事が多いです。
現在の検索エンジンの評価の要素として、文字量と情報の多さに関係したものがあると考えられますが、いずれ将来的にはAIが進化する事によって、そのような書き方のウェブサイトの自体が淘汰されていくのではないか、と私は考えます。
なぜならば、そのような基礎的な知識を知りたいのであれば、AIスピーカーは誰が作ったかわからないWebサイトの情報を読み上げるのではなく、最初から素直にWikipediaを読み上げるであろう事が考えられるからです。
また、Wikipediaには過去履歴などもあり、その過去履歴と現行版との差分の読み上げなどによって、より広範な広い範囲での知識量を得る事ができるでしょう。
もちろん、それは正解か間違いかについても、AIスピーカーが一定程度の判断を行う事ができるようになるでしょう。
また、場合によっては「AI事態がコンテンツを様々なサイトから引用し、編集したものを読み上げる可能性すらあるかもしれません。
現在のSEO方法が否定された後のコンテンツとは
では、そのように、基礎的知識の網羅が否定、もしくは必要とされなくなった場合、ブログには何が必要とされるかを事を考えると、それは自分のオリジナルの考え方をそのテーマに基づいて、いかにして記述してゆくか、がテーマになるのかも知れません。
それは現在の網羅的な知識を記述したサイトは、他のサイトから知識を得て、その知識をあたかも自分の知識であるかのように記述したサイトが多いと思いますが、それはWeb上に既にある情報を再編集した事に過ぎません。
今後AIが発展していけば、そのような、どこかのサイトから引っ張ってきたような情報知識を詰め込んだブログについては、高い評価を得るのは難しいのではないか、と私は考えます。
それは自分のオリジナルの考えで、自分の生き方を主張するためのテーマ、としてのウェブサイトが再評価されるキッカケになるのではないでしょうか。ある意味では、ウェブサイトが現在のようなSEOありきの作成方法から、原点回帰をする事と全く同じです。
つまり、自分の収入ありきで、「この商品がいい」「このサービスが優れている」などのヨイショ記事ではなく、なぜ、自分が良いと考えるのか、その考える根拠、その根拠の裏側にある自分のこれまでの行き方、そして、思想信条を書く必要が絶対に出てくるのではないでしょうか。
ウェブの原点回帰のあり方の一例として
Webの原点回帰とは、自分の書きたい事を書く、そして、「自分の考え方はこうである」と、主張する、お金ありきではない、本来の主義主張としてのWebの世界に戻らざるを得ないのではないでしょうか。
むしろ、現時点でSEOとして「意図を持ったもの」が検索結果に介入できる事ができる事、それ自体がおかしな事であると私は考えています。
その最悪な事例として仮想通貨があります。仮想通貨は仮想通貨アフィリエイトの収入を得たいがために多くのブロガー達が、仮想通貨ブログに衣替えし、仮想通貨を囃し立てました。
しかし、その結果として起こった事は仮想通貨のバブル崩壊による、多くの財産を失った者達の出現に他なりません。
そのような近未来を考えて行くならば、ブログの運営とは、
「愚直なまでに、自分の考えを、ひたすらに書いていく」
そんな、小手先のテクニックを通さない運営が一番良いのかも知れません。
それはもちろん、数年スパンでの考え方をすれば、の話ですが。
もちろん、私はこのWebサイトでお金を儲ける事は二の次三の次ですから、自分の好き勝手に運営していくつもりです。
そのため、結果的には上記のサイトに当てはまるのかも知れません。それは将来のことなど誰もわかりませんが。
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