文化的退廃を考える、テレビ、音楽、コミックを通じた衰退する社会の観察

By | 2017年5月25日

テレビ、害悪垂れ流し為政者プロパガンダマシーン

私はテレビその物が、もう放送、もしくは存在しなくていいのではないか、と心から思います。

なぜならば、もはやテレビとは制作費をカットするためだけに、いわゆる「ひな壇」と呼ばれる場所に「自称」お笑い芸人と称する輩が並び、そして、youtubeから抜き取ったネタをスタジオで爆笑する様を垂れ流す。

テレビは、もはや知性の欠片も無いメディアとなっています。また、その一方ではニュース番組は為政者を賛美し、隣国の政治的不安定などを事さらに取り上げ、国内政治の安定を図ろうとするプロパガンダマシーンと罵られてもやむを得ない状態となっているのです。

そのようなテレビなどを見ていると、百害って一利なしとは、まさしくこの事です。プロパガンダ垂れ流しマシーンに奪われる自分の時間など1分たりとも存在して良いはずはありません。

もはやテレビ放送そのものが存続の有無を真剣に考えるべき時期に来ているのではないでしょうか。

CDの「ヒット」チャートに見る音楽界の惨状

AKBだの嵐たの、あと何でしたっけJ-SOULBROTHERSしたっけ?よく知らないですけれど、それらのグループ、もしくはそれらから派生したグループがヒットチャートも独占し、音楽性のかけらもないような「音楽」を垂れ流し、ボーカルのユニゾンでテクニックをごまかす。

これは音楽ではなく、単なるアイドルの商売のためのメディアに成り下がったのが現在の音楽の「ヒット」チャートと言えるでしょう。

この「ヒット」チャートを見ていると、日本の文化的水準が、いか低下し、いかに文化的な堕落が進行したか事をよく知る事ができるのではないでしょうか。

無論、それは一部の音楽プロデューサーなどと称する者が、音楽業界を悪用して金儲けを行っている現実があるのはよく理解できます。

しかし、まともな文化的状況であれば、そのような金儲けを狙うアイドルグループは社会的に淘汰されてしかるべきですし、また、そのようなアイドルグループに対する公然たる批判が聞かれて然るべきです。

どちらにせよ、もう今の「ヒット」チャートは日本の文化の末期感を示す非常に良い一例ではないでしょうか。

確かにyoutubeなどの存在によって、今までとは違ったCDの売り方が必要である事は理解できます。しかし、それはこの国の文化的な低レベルさをネットに責任転嫁している事に他りません。また、そのネット自体も日本が作り上げた者ですらないのですから。

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コミックを国家が推進する末期感

あと、もう一つ私が日本の文化的なレベルが落ちている事の証左とみなしている事があります。それは、コミックが大々的に文化的な主役と振る舞っている事です。

そもそもコミックとは、平成の初期までは子供、もしくせいぜい学生が読むものであって、それ以後の大人は隠れて読んでいたようなメディアが、大々的に世に出る、それはもはやこの国が大人になりきれない、そんな精神的状況すら示しているような気がします。

文化庁発表のメディア「芸術祭」と称するもので、コミックを表彰する、などと行われていますが、まさしくこれは国家レベルでの文化的衰退を表すものでしょう。

そもそも、コミックとは為政者とは最もかけ離れた者であるべき存在です。また、本来のコミックとは、日陰である媒体であるがゆえに、為政者を笑い者にしてナンボの世界でしょう。それを為政者に表彰されて嬉しがるなどと、文化的堕落も甚だしいと言わざるを得ません。

日本社会は衰退している ポップカルチャーは定点観測として見るべきだ

テレビ、音楽、コミック、それらのポップカルチャーをそもそも「文化」と呼ぶ事自体が間違っているのですが、それらを見ていると、いかに見るに値しない「表現」が世の中に蔓延っているかをよく知ることができます。

もっとも、そもそもファインアートと呼ばれるところの日展においてですら、順繰りの派閥入選が行われている、と聞きますし、根本論において、この国が「文化」などと言うには、まだ国の成熟が足りず、早すぎるのかも知れません。

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