
学生ゆえの無知を全国に喧伝する愚かさ
学生があまり後先の考えのない行動をTwitterなどに掲載し、炎上することがありますが、学生などというものは、もともと「世を知らぬからこそ学ぶ者」であり、それらの学生の愚かな行動をいちいち目くじら立ててネットで炎上させ、安っぽい正義心を満足させるなどの行為は、それは社会の劣化、偏狭さをさらけ出す事に他ならないものです。
学生はもともと愚かな、発展途上のもの。それを社会は温かい目で見守り、彼ら、彼女らが道を踏み外しそうなときにのみ、助言を与えればいいことであって、それをわざわざ「正義」を振りかざして、それらの学生に必要以上に社会的ペナルティを与えるなどとは、彼らの未来を社会全体が閉ざしていることにほかなりません。
「遵法精神」気取りの為政者の犬
確かに、「遵法精神」は大切でしょう。しかし、それは本来、政治家や公務員に対し国民が厳しい目で監視を行うべきことであって、国民同士がウェブでの些細な違反について、監視し合う社会は、それは監視社会そのものです。一体全体、狭い島国で、互いを監視しあって何をしたいのでしょうか。
本来、国民が 監視すべきは政治家や公務員にも関わらず、SNSでは同じ国民同士を監視しあうという、非常に恐ろしい状況になっています。しかもそれを誰もおかしなことであると指摘しない。
それは一体誰が「得」する行為なのか
では、そのような些細なことで炎上する社会とは、一体誰が望んでそのような方向になったのでしょうか。
それは、為政者側の、つまり、現在政権を握っている物たちが望んでそのような社会にしているのではないでしょうか。つまり、政治中の隣組制度のような相互密告制度をウェブ上に復活させようとしていることにほかなりません。
本来監視すべきは若者ではなく、血税で飯を食べているもの達のはずです。しかし、この国では安っぽい「正義」のフレーズの上に、誰もがウェブを監視し、そして炎上させる、という行為がまかり通っています。
炎上という名の相互監視社会
SNS や twitter が監視社会のツールであると主張してきましたが、それは現在の為政者にとって非常に都合のいいツールなのです。
炎上よってわずかな法的な逸脱で、その者の人生が破壊されてしまう、それはネットによる相互監視の極めて最悪のケースとも言えるでしょう。
またそのような危険性のある SNS を使っている行為自体が為政者の思惑にはまってしまっている、とすら言えるでしょう。
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