無職期間の生活
今回の記事は、全て過去の体験となりますが、当時、私が辞めた会社はブラック企業であり、そんな企業を生み出したのは日本社会ですから、なぜ社会に対して「消費という貢献」をしなければいけないのか、という確固たる信念を持って貧乏生活をしていました。
生活とは、実は一人暮らしで常識的な住居選択をしていれば10万円以下で完結できてしまうものです。ですから、別に貧乏生活実態が全然苦であるとは感じていませんでした。
当時ほとんど私は物欲がなく、食べるものを近くのスーパーで買ってきて、それを料理して食べ、そして夜な夜なネットを見る、そして原付でドライブに行く、そんな生活をしていました。
例えばパソコンにしても全然中古で買えば数万円で買えてしまいますし、高価なパソコンを買わなくてもインターネットは全然可能です。
無職期間に身につけるべき生活方法
無職期間といは、そのような「慎ましやかな生活」を強制的に身につけるべき期間ではないでしょうか?そして、社会の不条理さを知るための期間でもあります。
今の不安定な世の中、仕事がある=将来は更に生活が良くなる、ではありません。東芝の家電撤退、パナソニックの青色吐息、トヨタの会長の終身雇用の否定とも取れるような発言、それらを見るまでもなく、日本社会全体が衰退過程に入っています。
たとえ就職したとしても、いつ、無職になってもおかしくはありませんし、無職期間とは将来的な日本社会全体の経済没落に備えるために、個人で、できうる慎ましやかな生活を習得するための期間、と考えるべきです。
無職期間に身につけるべきスキル
具体的に一番オススメしたいスキルは、やはり料理ではないでしょうか。
自分でお米を炊く、そしておかずを何種類か作ることができる、それは、最初は卵焼きや目玉焼きでもいいでしょうし、また、パスタ、うどんなどの半完成品を料理することでも良いと思います。
簡単なレシピであったとしても、料理ができることによって、生活コストは圧倒的に削減可能です。また料理ができることによって、自分の健康面でも大きなメリットとなるでしょう。
無職期間と言えば、悲惨なイメージがテレビなどでは流されがちですが、実際のところ私は、それらの慎ましいながらも、自分のリズムでの生活は非常に楽しいものであった記憶しかありません。
物欲という才能
様々な物を買う人がいますが、それは、ある種の才能なのではないのか、と思います。
私はモノを無料で手に入れることができる場合であっても、躊躇することが多々あります。モノがあると場所を取りますし、車などの場合、維持費が馬鹿にならないですから。
または、何か新しいものを買うと、またそれによって別の新しいもの欲しくなる、そうのような無限連鎖なのですから。
もちろん、消費を否定するような生活は明らかに日本経済には貢献していません。ただ、消費に貢献するつもりは、今でもありません。
私は、社会も会社もまったく信用しないと誓っているので、今後も当時のままの非消費的な生活を継続するのだろうと思います。
私に物欲という才能はないです。そんな感情は今後、社会制度がある程度まともな状態になって、それ相応に将来への希望が託することのできる社会になれば、変わるのかもしれませんが、極めて望み薄でしょう。
慎ましやかな生活は身を助ける
その後、私は何度か転職を経験するのですが、辞める前に次の会社を決めておく、という事は、ほとんどありませんでした。
なぜならば、慎ましやかな生活をしておけば、会社を辞める際には、退職後、1年程度は暮らせるだけの貯金が貯まるからです。
例えば、社会が数十年前のような、一定程度の経済成長している状態であれば、自分の生活を少しずつでも良くしていく、という選択もありかもしれません。しかし現在の社会を見ていると、どう見ても成長していくとは思えません。むしろ、更に悪化してゆく可能性が極めて高いでしょう。
欲望の無限連鎖を動かすためにテレビはある
無職期間に、ダラダラとテレビを見ることはすべきではありません。テレビを見る暇があれば、図書館に行って本を借りてきて読みましょう。それらの知識は今後の生きるための糧になります。
また図書館ではなくとも、ブックオフなどの100円コーナーで本を買うという手段もあります。
スマートフォンやパソコンでのインターネットやゲームに浪費する時間があれば、その間に本を読むことによって、自分の中に知識を蓄え、自分の人生を考える、そんな豊かな時間を過ごすことも出来るのも無職の時間の素晴らしい使い方の一つでしょう。
消費の拡大、それは現在の社会で言うならば、物欲という才能の開発です。さあ、マスコミの皆さん、テレビでプロパガンダを流し続け、お得意の世論誘導で消費拡大ですね。
もちろん、私は時間の浪費の最たる道具、もしくは大本営発表のテレビなど一切見ません。
そもそも私はテレビ自体を持っていないのですが。別にテレビなどなとも、何一つ生活に困ることはありませんし、むしろ十二分に楽しい生活を送っています。
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