2016年11月14日記述 2016年11月26日追記
ブロガー教祖と信者の特徴
若者を高知に呼び寄せるブロガーを代表例とすれば、わかりやすいかもしれませんが、なぜブロガーは人気が出ると教祖になってしまうのでしょうか?
その原因の一つとして、ブロガーとは自己顕示欲が非常に強いということが考えられます。多くのブログを見ているとわかるのですが、大体どのブログも上から目線で書いてます。しかもそれらのブログの読み手は意識高い系、ときた日にはこれは潜在的に教祖や信者になる要素を持っているといえます。
カリスマブロガーになりたい、という時点でその人物が自己顕示欲というフィルタリングによって、教祖、もしくは信者となる資格として振り分けられていると言えるかもしれません。
少なからぬ金銭を得るためにブログを始めるという行為そのものが、労働することなく賃金を得ようとする者、例えば与沢翼であるとか、現在のホリエモンであるとか、つまり、自分がチヤホヤされて当然、もしくは自分が人気が出て有名になって当然、自分にチャンスが与えられて当然、という思想を根底に持っているのです。
そのような意識の結果が、ブログに自分の顔写真を載せたり、自分の経歴を針小棒大に書いてみたり、といった、見ていて不愉快になるブログが多数量産されるわけです。
ブログで食べてゆくことは極めて困難
また、結局のところ、教祖であってもブログのみでは食べて行くことができない、ということが現実問題としてあると思います。アドセンスやアフィリエイトというブログでの収入手段がありますが、それらの収入が安定しているとは言えませんし、特にアドセンスの場合は非常に制限が厳しいので、いつ収入源が立たれるかの危険性と常に隣り合わせになってしまいます。
そのため、ブロガーに人気が出てくると、自分の思想に共感し、セミナーなり、サロンなりに課金する受講者(=信者)を増やすことがブロガーの生活の安定と直結する事となっています。
実際、怪しげなブログにはセミナーだの、情報商材だの、ブログの本質とは全く異なる手法でカネを稼ごうとしている輩が非常に多いように見えてしまいます。
それは、彼らが言う「ブログで食う」ということと全く逆の、本質的にブログは不安定である、ということを言っているにも関わらず、そのようなセミナーや情報商材を買うと、アクセスが増える、と思ってしまう人が多いのでしょうね。
ブログを書くことによる重大な人生の損失
それらの者達は、自分の個人情報をひたすらネットに撒き散らすだけ撒き散らして、その後の人生がどうなるのかはあまり考えることのできない人々のであろうと私は認識せざるを得ません。
余談ですが、私も企業で時々新人の採用について少しだけ関わることがあるのですが、その時に「必ず」求職者の名前でウェブを検索します。
その結果、ブログなどを嬉しそうに本名で書いていた日には、採用には絶対に反対します。そんな者の採用は企業にとって情報リークのリスク要因以外の何物でもありませんから。
ブロガーになる、という動機の危うさ
ホリエモンの堀江イノベーション大学でしたっけ?
何かあれを見てるとブロガーの教祖と信者との関係に非常に似ていて、大丈夫なのかな?という気がしますね。「大学」だかなんだか知りませんが、損得の関係のない場所で「横のつながり」を求めても、それはビジネスにつながることはまず、絶対にないです。
ビジネス というのはどんなにカッコつけた言葉で着飾ったとしても、結局最後は人間関係とその信頼性に基づいての仕事の発注となるのですから。
そもそも人気ブロガーの信者になるような者は、ブログ書くのやめたほうがいいです。ブログという表現は間違っていたとしても、それで罰せられることはない世界なのですから、自分が主張したいことを主張すればいい。自分の言論が尽きるまで徹底的に書きたいことを書けばいい。事実、私はこのブログは好き勝手に書いているわけですが。
そもそもウェブのとは上下のつながりではなくテーマに応じて好き勝手に連帯すればいい世界なのですから。
例えばブログという表現が好きなもの同士が勝手に集まって、合宿なりをする行為であればまだ理解できますが、教祖ブロガーの作ったセミナーだのサロンに入ってしまう人って、もう「出家信者」一歩直前、とすら見えてきてしまいますね。
どうすればウェブでちやほやされるのか、その方法を知るために人気ブロガーの教祖に対して信者となる、すなわち、働かなくてもお金を得ることのできる「と称する」情報を買う、ということは、本来、自分で「考えて、伝える」事がもっとも重要なブログというメディアで、他力本願で成功できると思っているのでしょうから、ブロガーとしては、絶対に成功しないタイプでしょう。
まあ、せいぜい信者として、教祖に身ぐるみ剥がされないように注意してくださいね、としか私には言いようがありません。
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