
なぜインターネットは信頼できない状態になりつつあるか
その最たる原因として、アフィリエイトなどのカネ目的の記事の粗製濫造が挙げられます。
現在のインターネットの検索結果の基準として、長文である事、被リンクを多く得ている事、などが検索結果の先頭に出現するための要素と言われます。
そのような中で、ブロガーたちは、アフィリエイトはリンクで稼ぐために中身の薄い冗長な記事を書き、仲間内でリンクを融通し合い、さも、それが信頼性のあるかのようなWebサイトを作りアクセス数を稼ごうとしています。
ちなみに、アフィリエイトリンクとは、あるブログから何かの商品やサービスを購入した場合、購入者が支払った料金のうち何パーセントかが、ブログの書き手に支払われるサービスの事をアフィリエイトリンクと言います。
上記のアフィリエイト、つまり、金稼ぎを前提知っとしたサイトは、これまでは個人が主流であったのですが、今、アフィリエイトサイトを企業が作ろうとしている状況が散見されます。
それはつまり、企業として資金力や組織力を用いて組織的にアフィリエイトリンクを作る事です。
ちなみに、それらのテキストの作成とは、多くの場合、自分の経験や思想を書くのではなく、インターネットでのウキペディアなどの知識を得て、それらを編集し、リライトなど称しながら、自分の言葉で書き直す事によって、長文のページを作っている事がある、とさえ言われます。
そのため、検索結果にやたらと長文のサイトが引っかかり、どこかで見た事があるような知識が書かれたサイトが出現する事が多々あるのです。
それらの結果としてのインターネットの信用性の失落
当然ながら、そのようなウェブサイト、つまり、「どこかで見た事があるような記述」をしているようなサイトについては、信頼性は高くないと判断し、最後まで読む事を行わず、即座にタブを閉じるようにしています。
また、ブラウザでのそれらの、サイト丸ごと、すなわち検索結果に特定のドメインを表示させないプラグインが存在するため、それらのウェブサイトが検索結果に最初から表示されないようにしています。
とはいえ、結果として、それらの金儲けありきのウェブサイト、それは独自の考えを書くでもなく、独自の取材をするでもなく、既存のWebサイトの情報をただ、編集し、書き直したかのようなWebサイトが氾濫する事によって、インターネットの信用性そのものが失墜し、その結果として、再び書籍に対する信頼性が増すのではないか、とさえ考えます。
また、インターネットに広告が満ち溢れ、代理店がトレンドを作り出そうとする、テレビのような存在にさえ、なりつつあるのではないかとも考えてしまいます。
これは余談になりますが、保守系のWebサイトを装いつつ、その実は特定の国家の人々に対するヘイト的な記述が多数あるWebサイトが閉鎖に追い込まれています。
とはいえ、実際は、それらのサイトは思想信条に基づくものではなく、広告収入が目的で、それらのサイトを作っているのではないか、との考え方もされています。
アフィリエイトを行う企業の信頼性の低下の可能性
今後、そのようにウェブサイト自体の信用性の低下が起きれば、企業のインターネットに対する取扱い方も変わってくるかも知れません。
つまり、インターネットで積極的な国の宣伝広告をしている企業、特にそのようなアフィリエイト型の広告を行っている企業については、「適切ではない宣伝をしている企業」として不買の対象にさえなりうるのではないかと私は考えます。
「私はテレビで宣伝をしているような企業の製品は買わない」
と主張し、実行していますが、それのインターネット版が生じる可能性が十二分にあるようなのではないでしょうか。
宣伝広告費とは、商品やサービスを購入するものが支払う代金に上乗せされます。つまり、アフィリエイト記事でのモノや商品のヨイショの代金は、最終的に消費者に請求されるのですから。
アフィリエイトサイトは今後、問題になる
アフィリエイトリンクについて、現在ではあまり問題が取り沙汰されていませんが、いずれ今後、数年先には、それらの広告によって言論が歪められている、との事実が問題になりうるのではないでしょうか。。
もっとも、正確にはそれは言論が歪められているのではなく、検索結果がそれらの「金ありき」のサイトを排除できていない、との問題が根底にあるのですが。
とはいえ、どこの誰もが好きに情報発信をする事ができる状態になれば、当然そこに商業主義が現れ、おかしな状態になってゆくのは、それはやむを得ない事なのかも知れませんが。
企業や、自称ブロガー達が金欲しさに、まるで個人のブログ記事であるかのような体裁を装いながら、特定の商品やサービスをヨイショし、挙句の果てには検索結果すらおかしな状態にしているのです。
それは今後改善される事はないでしょうし、さらに悪化していくでしょう。
結局、きちんとした情報を得たいのであれば、しかるべき書籍を買って勉強してください、という状態に戻るのでしょう。
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